名は体を表すというが、本田にとっても「やんちゃ」はある種、免罪符のように機能し、選択における迷いの際も、より「やんちゃ」な方向へ舵を切る指針になっているのではないだろうか。そうした「決め」ができると、人は強い。多少の批判でも「まあ自分、やんちゃっすから」で躱し、許される可能性がある。メンタルに、とてもいいのである。
もちろん鶏が先か卵が先かというわけで、そうした選択が目立ったから彼は「ヤンチャな貴公子」となったわけなのだが、名付けがさらに、より「やんちゃ」を「やんちゃ」たらしめる因となる循環を招き、良い結果へと導いている印象だ。
ちなみに、個人的には「やんちゃ」は「やんちゃ」であって「ヤンチャ」のカタカナ表記には違和感があるのだが、どうもググるとwiki的にも表記は後者のようなのである。各自検索いただければわかるとおり『やんちゃな貴公子を立派な旦那様に調教しなければなりません⁉』というティアラ文庫が上位候補に挙がってきて、何やら意味深だ。もしや雷電の話なのか。未読だが、読んでみるか。このタイトルこそが、雷電の総意なのか?
さらにちなみに、本田の異名は公式には変更されたわけではなく、その証左としてはMリーグオフィシャルショップで発売されているマフラータオルや異名付きキーホルダーなどは未だ「北陸の役満プリンス」のままなのだ。これ、豆な。
それにしてもプリンスの部分にも貴公子の部分にも違和感を抱かせないビジュ、どうなっとんねん。
南1局
さて、前述の「やんちゃな貴公子」という異名が免罪符として機能しているのではという仮説を裏付ける局が、このお笑い局。
まずはお得意の「やんちゃ」な仕掛けで、ふらふらっと4センチに。
ここまでは通常運転。
テンパイの伊達。リーチのみだが、リャンメンなら曲げる。
リーチ宣言牌の
を果敢にチーした本田。
裸単騎で、ご自慢の筋肉を見せつけていく。
しかし、これさえも通常運転と思わせるのが「やんちゃな貴公子」の所以。
「やんちゃ」を免罪符にして、行きがかり上、鳴く。
そして、本田ならそうするだろうと誰もが信じていたはずだ。
その結果、卓上で何が起こったかというと。
まず、東城りおが苦笑した。
まあ実質、二軒リーチだもんな。
次に、伊達ちゃんの捨て牌に注目・・・できない!
なぜなら、捨て牌が存在しないからである。伊達ちゃんの「河に注目」と訂正せざるを得ない。
白鳥「捨て牌が無い人と、手牌が一枚しかない人」
古橋「恐ろしい、こんなの初めて見た!」
日向「わたしも初めて見た」
さて、インタビューでこの局について聞かれた本田の応答が実に興味深かった。
宣言牌の
は鳴かない選択肢もあったと前置きし、
「控室は、鳴くな鳴くなとなってると思ったんですけど、ファンの方は、鳴け鳴けとなってて、たぶんこっち(後者)の声の方が大きいなと思って、これは鳴いた方がいいなと思って鳴きました」
と、驚きのコメント。
自論を補強するかのように、脳内ユニバースの声が選択の後押しとなったと語ったのだ。
図式にすると、
雷電の楽屋「鳴くな」<ユニバース「鳴け」
となる。
かつてイチローがWBCの伝説的名場面で、実況やファンの声を打席で妄想していたと秘話を語ったものだが、それと同じである。
まさに、視聴者の声に、期待に応えるのがプロ。
その仮説の裏が取れた気分だ。言質をとったってやつ。
情報量が多い画像(by Mリーグ成績速報非公式さま)
①伊達はダブリーをかけたわけではない。←重要
②本田は
待ちのままならテンパネで2600点になる
③この
は当たり牌である
本田、そのままリーチ裏1に放銃して2600点の失点。
しかし、場の特殊状況と面白さにより、期待値としてもチャラ以上の収支。
むろんここで期待値とは、ファンの期待に応える度合いを示す指標である。
東4局1本場
真面目に麻雀の話もしよう。
園田はこの局の選択を後悔し、その後もしばらく引きずっていたと述懐した。
東城からリーチが入っており、伊達と本田は形式テンパイ。
それも、リーチ者の東城以外はここまで、出てもアガれなかったりツモってフリテンにしたりで、芸術的な全員テンパイのハイテイ、園田の切り番。
局収支的にテンパイ維持は大きく、ここは
を通したい。通る理由を考えたい。
本来であれば、園田にこのハイテイは回ってこなかったはずだった。安全に
&
=「なんなん」をリリースし、ケイテンのまま終われるはずだった。しかし、対面のやんちゃ貴公子が安全にポンをして東城のハイテイをズラし、手番が来てしまう。
注目は、東城の
→
(宣言牌で、園田がチーをした牌)の手出しの切り順。しかも
切りの際に少考が入っていて、単純なカン
払いには思えなかった。
と
の間に安牌の
も切られている。
は関連してそう。
–
は全く通っておらず、本線のひとつなので、果たしてこの
を切れるのかが焦点。














