まず
がすべて見えていて
–
待ちはない。
–
についてだが、![]()
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からなら、その時点で
は1枚も見えていないので、牌効率的には
→
の切り順になりそう。場況的にもだが、安全度から
を先に切るのは有り得る。
園田の目からは2~4のピンズがすべて見えている状況。
などなど要素が複雑で短時間では読み切れないが、
結論を言えば、東城の少考後の
切りは赤との入れ替えだった。678の三色を見据えての
引っ張りだったのだが、レアケース。
しかも、ここでは
も
も薄く、
切りもあった。受け入れだけならこちらの方が優位。
園田にとって、結果は厳しいものだった。
リーチ・ホウテイ・ピンフ・赤で満貫の放銃。
読めるが故に、期待値や局収支計算を緻密にできてしまうが故に、僅かずつであっても得を積み重ねようとする行為が、低確率であっても、こうして大きな損になって跳ね返ってくる時もある。リスク計算というが、計算している時点でそれはリスクなのだ。知らず、ギリギリの勝負の土俵に乗ってしまっている。いっそ鈍感に、無邪気に、ラフに。思考放棄という名の、試合放棄があってもいいのだ。もっと、ざっくばらんに。
園田の麻雀哲学や理念は、間違いなくプロのそれ。参照すべきところだ。しかし、最大の長所が最大の弱点になっていることも事実。特に今シーズンのMリーグでは、伝説のオーラス差し込み失敗に象徴されるように、そうした場面が多々、観られた。
麻雀の難しいところは、長期的には期待値的に得なことも、短期ではそれが結果に現れないこともあるところだ。
もっと雑でいいし、もっと鈍感でもいい。
だが、園田にそう助言することは極めて酷なことに思える。性分や信念もあるだろう。期待値計算によって、ギリギリの勝負を潜り抜け、少し得をすることに、卓上の魔術師であることに、できることは全部やることに、愉悦と快感を得てきすぎて「しまった」経験もあるだろう。これもまた、麻雀プロの、勝負師としての本懐。否定されるものではもちろんないが、あまりに酔ってしまえば、時に転んでしまう。麻雀の、奥深さであり面白さ。
園田、まだトップ目も、これで差は縮まった。
南4局
接戦のオーラス。
着順が入れ替わるパターンが多いほど、オーラスは面白い。
麻雀の醍醐味。
親の本田にやんちゃな
の加槓が入り、左上、![]()
(チュンチュン)とスズメばりにドラ表示が並んでいる。
そして飛来する、東城のドラ4内蔵リーチ。
確定満貫で、アガれば無条件でトップ。これは決まったか。
園田は役無しで追いつくも、さすがにリーチまでは踏み込めず、ダマ。速すぎるリーチに安牌も少ないが、オリる余地も残す。
本田の覚悟は決まっていた。
ノータイムで、ダブルドラの
をプッシュ!
観戦していて、思わず叫んでしまった。
放銃すれば、裏1ハネ満でラス落ち。
雷電のチーム状況からは、満貫放銃での3着落ちさえも厳しい。
それをこの表情で切れるか?
なんという強メンタル。なんたる度胸。
黒沢といい、雷電のヤングチームの、土壇場でのこの胆力はなんだ。
やんちゃどころの騒ぎではない。
とにかく、かっこいい。熱い。
男でも、惚れる。語彙が消失しそうだ。
そりゃあ、りおぱらの表情も歪む。
とにかく尋常じゃないのだ。
トワイエ、当たり牌の
を減らしてのテンパイだが、
は止まらないし、常に危ない。
本田の待ち牌の
は、2枚切られて現物に。それ以上、合わされてもいない。実際に2山。
ラス目の伊達のリーチ牌は、無情にもロンの声により宣言無効。
もらったかに思えた東城の先制リーチだったが、本田の、雷電ユニバースの期待に最大限に応えるプロの闘志が、それに勝ったか。
いや、ユニバースだけではない。
神の視点から「こう打ってほしい」「この牌を押せば面白い」と期待する視聴者の欲望を、本田はこれ以上ないかたちで満たしたのだ。
すべての麻雀ファンに捧げる、魂の
赤赤=9600点。
これを「RMO」と言わずしてなんと言おう。
南4局1本場
普通なら、前局の劇的な大団円で終わり。
しかし、オーラスの親番にはアガリ止め無しのルールが存在する。
続行。














