本田朋広が体現する「おもしろいを貫いて、どこよりも楽しい麻雀で魅せてくよ♪」の歌詞に迫る【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/14 第2試合】担当記者 カイエ

猛烈な追い込みをみせる東城。カン【6マン】のドラ待ちで先制リーチ。
満貫ツモはわずかに届かないが、一発や裏ドラの偶然役で、ハネ満ツモはトップだ。
まだ条件が残っている。

雷電ユニバースにとっては胃が痛い展開。ここまでくれば是が非でもトップが欲しい。

園田も【6マン】【9マン】待ちで追っかけリーチ。
リーチ棒を合わせてトップ目の本田とは5100点差。ドラのツモか出アガリなら、満貫で条件を満たす。
安目の【9マン】ツモ700-1300はわずかに届かないが、こちらも一発や裏の偶発役条件。
というか、園田のリーチ棒が出たことで、東城は満貫ツモで文句なしのトップに、条件緩和。
伏せれば勝ちの本田は、ユニバースと共に「祈る」のみ。
ここでは対局者は観戦者とならざるを得ない。

伊達にだって、直撃チャンスで着アップの条件が、現実的なものとして浮上してきている。
東城からの満貫直撃で3着。牌姿は、どうやっても満貫以上。
ここは【3ソウ】を勝負して狙っていく。

伊達ちゃんお馴染みのリーチモーションで追っかけるも、またしてもリッチロン牌。
男女混声の、ふたりの「ロン」が、静謐な空間に谺(こだま)する。
ドラ待ちのダブロン。いや、頭ハネだ。

倒牌は、東城だ。
リーチ赤赤ドラの8000点で2着浮上。

フルマークの乱打戦は、11局=1時間のコンパクトな対局ながら、見所たっぷりの好半荘。
第1試合のお嬢と魔王の「神々の競演」のようなデッドヒートと合わせ、すでにシーズン最高に面白い1日との評価を各所で得ている。

そんな素晴らしい対局に貢献し、寄与した影の主役は、間違いなく、本日の実況&解説陣。

白鳥は、いつもの軽妙さと生粋の麻雀好きが放つテンションの高さで、視聴者と共に興奮を分かち合いつつも、緻密な読みと、的確な選手心理の解説で、締めるところは締めた。

日向は、元が何でもできる万能型だから、実況的な視点で卓上を広く捉え、要所は白鳥解説に譲りつつも、絶妙な間合いでそれを補完、サポートしていた。特に「受け」る時の返しが素晴らしく、短評や一言コメントの言葉のチョイスが、いちいちユーモアに溢れていた。ボケもできるし、ツッコミもできる。まさに万能。

古橋は、いじりいじられつつ、終始テンション高く、激闘の語り部の役を過不足なく担っていた。いま最も、実況を聞いていたい才能である。

選手はもちろん、運営や裏方を含めて、Mリーグの熱闘は創造される。

園田は悔しすぎる3着。
オーラストップ目から、放銃無しでの3着落ちはやっていない。
まごうことなき、なんなん案件

雷電の本田は、あまりにも大きなデイリーダブル達成。
怒涛の今週全日対局の前半戦を、2着1着1着1着で乗り切った。それもチーム全員で。

景色が変わった。

ボーダー争いのスペシャリスト雷電が、一気に3桁プラスでファイナル進出圏内に浮上。
やはり、直接対決ばかりのスプリント戦は、順位変動・ポイント変動が目まぐるしい。
雷電にしても、此処はあくまでスタートライン。これからが本当の勝負だ。
短期決戦とはいえ、まだ半分も終わっていない。

もちろんインタビューで本田が意外なほど冷静に語っていたように、チームが気を緩めることはない。常に挑戦者の立場で、愚直に、泥臭く、ファイナル進出を狙っていく。

間違いなく言えることは、本当に雷電の麻雀は面白い。
一番の推しチームに次ぐ、いわゆる「セカンドサポーター」(筆者造語)が多く存在する(筆者独断調べ)理由が、セミファイナルでのここ4戦に凝縮されていた。

観戦記の途中でサブリミナル効果のように挟んだが、おもしろいを貫いて、どこよりも愉しい麻雀で魅せていくチーム雷電が、ポストシーズンの熱狂を創造し、牽引していく。

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