勝利も目線もロックオン!
仲林圭の最適解を
とくとご覧あれ!
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2024年2月19日
第1試合
東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
西家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
北家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
最適解の申し子、その名は仲林圭
東2局に親の寿人とのめくり合いを制し、8000点をアガると、
東3局1本場
供託2本が場に残っていて、アガリの価値が高まっている局面。
3巡目のこの手を即リーチにいく。
基本的に
リーチ+1翻の愚形は即リーチ
が現代のセオリーとなっている風潮がある。
しかし柔軟な思考が特徴的な仲林であれば、
切りからの
ソーズとのくっつきのイーシャンテンに戻す選択もあるかと思っていた。
少しアンニュイな選択だが
供託2本の回収に重きを置いて
切りリーチでの吊り出しも無くは無いであろう。
しかし、
ツモって1300/2600は
他家3人を突き放す大きなアガリとなるし、
と切ったリーチで、ピンズが場に安くなる可能性も高く、の出アガリにも期待できる局面になりやすい。
様々な選択がある中で、
しっかりと正解を導き出すのが仲林の強さの秘訣であろう。
この難しい選択を一定の打牌スピードで出来るのはまさに強者の証だ。
今日も最適解を導き出す仲林、1人40000点台に乗せ有利な試合展開をメイクしていく。
南1局
ここでも仲林の深い思考が伺える。
局消化がメインの南場を迎えた仲林に打点も大満足のダマテンが入っている。
持ってきたのは4枚目の。
仲林の頭の中の天使と悪魔がカンするかどうか問題の議論が始まる。
悪魔:「こんなのカンしてツモ番増やしちゃえよ~!
カンで役無しのイーシャンテン感を出しつつ先処理って切った人にざまぁwwwってドヤロンしたれって!」
天使:「いやいやこれはツモ切ろう! を全部見せたらソーズが分断されて、ソーズ以外の所でターツ作りにいく人が出てくるからも止まっちゃう可能性が上がるんだよ!」
どちらの言い分を採用するのか
仲林の心の中は
天使の思考が勝ったようだ。
実際に局消化メインの進行だとカンせずが優位に見える。
カンすると他3人のリーチ率も自然と高くなる。
安全度を取った進行としてもこちらの方が良く見える。
心の綺麗な仲林(!?)
へのご褒美のような2000/4000のアガリ。
暗カンしても恐らく結果は同じなのだが、
今いる立場、今後の展開、安全度
全てを的確に判断した故の進行は見習いたいお手本のような局であった。
最適解の申し子が今日もキレッキレの選択で場を支配していく。
天才の感性、茅森がチームを救えるか
局が前後してしまうが
東4局、ここでの茅森の動きが秀逸であった。