西原理恵子 & 山崎一夫 フリーで精密なトップよりも大振りの大トップが得!

フリーで精密なトップよりも
大振りの大トップが得

 

メンタンピン・ツモ・、赤・ドラ・裏。6000オールの2枚です」
フリーで勝つために、とても効果的なアガりがこれです。

●ポイントはまずリーチ。
●1ハンの積み重ね。
●ハネマン以上は、ツモピンが確定2ハンになる。
●ドラやチップ重視。
●アガる確率が半分になってもいい。
など。

 

ネット麻雀では、平均順位やラス率などが、重要な指標のひとつですが、フリーの場合は、点棒とチップをいくら稼げるかです。
東場でマンガンを出アガりしたくらいでは、そのまま逃げ切れる可能性は高くありません。

「ロン2000点」

ダマで親を流すのが、トップ取りに多少貢献しますが、その貢献度は実はあまり大きくありません。

「2000や3900でダマテン禁止」

前回書きましたが、2000から80000までは、幾何級数的(倍々)に得点が増えるので、ここが勝負所でリーチ所です。

 

●リーチはアガる確率が半分になるけど、報酬が3倍になる、と割り切りましょう。

例えば親で5800の1枚をロン。
これを6000の2枚オールを目指してリーチするんです。

アガれる確率が半分になっても、アガれた時の報酬が3倍になるので、十分ペイすると思いますよ。
ダマなら数巡のうちにロンできそうでも、リーチでアガり確率を敢えて悪くします。

「空振り上等、またかければいい」またかけるためには、正確に棒テン技術が必要です。
中盤頻出の「4トイツと1メンツ半」の、メンツ手寄りの選択。

1シャンテン時の2トイツ残し。
2トイツからの雀頭の切り替えとターツ変更。
愚形テンパイ時の、一手変わりよりも、一手アガリ。
など。

すべてのルールやレートに通じるかどうかは、分かりませんが、フリーはだいたいこんな感じで、人並み以上の成績になります。

 

人並みというのは、前回紹介した、成長曲線や学習曲線などのS字カーブの急上昇の少し上のほうです。
ただし、これで必ずフリーに勝てると言うワケではありません。

フリーの場合は、セットよりもゲーム代が高めなので、現金収支の損益分岐点が、ちょうどこの辺りに位置するからです。

いわゆるゲーム代負けするかどうかの分岐点です。

リーチ宣言牌が
当たりになる麻雀

私は、近代麻雀に原稿を書くようになって、すでに30年以上になります。
初期の担当編集者は、今や社長や重役です。

その中で20年以上に渡って、「麻雀で食え!」という戦術を書いていました。
初期の編集者が、

「巷の麻雀打ちで、実践的な戦術を書ける人が欲しい」

と探してたそうです。
実際には、私の麻雀仲間の、別の編集者が、近代麻雀の編集者と飲み友達、という幸運だったんです。

 

「博打は一本、泣くんならやるな」
「ギャンブルの運不運は結果論」
「麻雀の手順は期待値の追及です」

なんてドライな記事を書いてたんですが、実は幸運に恵まれてたんだと、後から気づきました。

 

記事で私が推奨したのは「棒テン、即リー、全ツッパ」「出るポン、見るチー、バックに形テン、片アガリ」です。

棒テン即リーは今もかなり通じますが、全ツッパは、徹オリの技術が発達して死語になりつつあります。
徹オリのレベルアップは、ネット麻雀の影響が大きいんでしょうね。

当時のリアルでは、序盤から牌を絞ったり、ダマテンを見抜くとか、当たり牌を読むなどの、高度な技術論が人気でした。

「鳴かれる牌も当たり牌も読めない。リーチとホンイツ以外は全ツでいい」

という大雑把な方針を提示しました。

 

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