勝ち切る意思が導いた一勝 下石戟、BEASTに待望のファイナル初トップ【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/7 第1試合】担当記者 宮水さくら

萩原が【赤5ピン】をツモったところで分岐が訪れる。受けを残す選択もありそうな難しい場面だったが、ここで萩原は【1マン】のトイツ落としを選択。

その後【6ピン】を引き、【5ピン】【5ソウ】のくっつきによる一向聴に。

さらに【3ピン】をツモり、【4ピン】【7ピン】待ちでピンフ赤ドラ3のテンパイが入った。

リーチをすれば出アガリでもハネマン以上が見える手牌。しかし、この【4ピン】【7ピン】待ちはリーチをしている下石の現物でもあり、萩原はここで慎重にヤミテンを選択する。

リーチに踏み切る選択も十分にありそうな場面だっただけに、強気にリーチを打ち続ける下石とは対照的な判断となった。

試合後のインタビューで萩原は、「ツモればハネ満の手だったので、アガリ逃しの方が痛いと思った」と、自身の選択について語っていた。

結果は、下石が【7ピン】を掴み、萩原のアガリに。ピンフ赤ドラ3の8000、1本場で8300の加点に成功した。

終盤まで残した【5ピン】を活かし切った、萩原の手順が光る一局となった。

 

南4局1本場
寿人が35600点持ちのトップ目。下石が33200点持ちで、2400点差を追いかける立場でオーラスを迎えた。

まず動いたのは下石。【2ソウ】をポンして仕掛けを入れる。

すぐに【7ピン】をツモり、【6マン】【9マン】待ちでテンパイ。

【6マン】でしかアガれない片アガリの形ではあるが、現状の役はタンヤオのみのため、トップ逆転にはツモアガリ、もしくは寿人からの直撃が必要な状況だ。

そして下石が【6マン】をツモ。

300-500、1本場で400-600のツモアガリで、下石が逆転トップ。
BEASTにとって待望の、ファイナルシリーズ初トップとなった。

試合後のインタビューで下石は、オーラスの【6マン】【9マン】待ちについて、「ツモアガリか寿人さんからの直撃だけを狙っていました。他の2人からはアガるつもりはなかったです」と振り返った。

トップ条件をしっかり見据えたうえで、必要なアガリだけを狙い切ったオーラスだったと言えるだろう。

また、「残り12戦で5トップ取れれば優勝が見えてくると思っています。引き続き応援お願いします」と前を向いて語った。

レギュラーシーズンMVPとして迎えたファイナルシリーズ。前回登板では悔しいラスを引いた下石だったが、この日は随所に勝ち切りにいく姿勢を見せ、BEASTにファイナルシリーズ初トップを持ち帰った。

チーム史上初優勝へ向け、まだ戦いは続いていく。
下石の力強い麻雀が、BEASTに勢いをもたらした一戦となった。

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