と
が浮いているこの形は、すでに間に合っていない。そう判断しても不思議ではないと考える。
もちろん、これはすべて牌譜を見終えた後だからこそ言えることだ。
卓上では、相手の手牌は見えない。
わずかな手出しと仕掛け、そしてそこから得られる情報だけを頼りに、一瞬の判断を迫られる。
だから、この一打をもってたろうの判断を否定するつもりはない。
むしろ、こうして後から牌譜を紐解けば紐解くほど、その一打の難しさが浮かび上がってくる。
それでも、
「ここまで見抜けるのではないか」
そんな期待を抱かせるのもまた、たろうという選手なのだ。
卓から離れると「ゼウス」という呼び名からは少しかけ離れた穏やかな一面を見せる姿。
神の目線でなら見えるものを、卓上でどこまで追いかけられるのか。越山監督が期待しているのは、もしかすると、そんな「神の領域」に近づくような一打なのかもしれない。
初年度以来の栄光を、もう一度その手にするために。そのシャーレを掲げるために、この男がキーマンになることは間違いない。
デジタルとアナログが混ざり合い、その先に新しい答えを見つける。
天の川のように流れるBITに込められた想いのように、たろうの一打一打が、チームの新たな答えへとつながっていく。
そう、その先に待つ、輝くシャーレに向かって。

日本プロ麻雀連盟31期後期(9年目)北関東支部所属。地方から麻雀熱をテーマに活動しています。【歩く地方リーグ】連盟公式対局の速報なども担当。【速報の中の人】JPML WRCリーグ3期・9期【WRCの申し子】と呼ばれてたり呼ばれてなかったり。














