小林剛、心のむこうに
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2024年5月10日
第2試合
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東家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
南家:小林剛(U-NEXT Pirates)
西家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:二階堂亜樹(EX風林火山)
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目下首位のU-NEXT Pirates船長こと小林剛がライバルとのポイントを引き離す為に出動した。
まだ先の長い戦いとは言えプレッシャーを感じさせない頼もしい背中である。
東1局
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小林の特徴として挙げられるのが派手な手牌進行が少ないところだ。
こんな手牌でもホンイツ一直線とはいかない保険をかけた進行をしている。
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それは他のプレイヤーも当然把握している。
このように晒されている部分だけ見るとホンイツに見える仕掛けでも危険なゾーンが絞りにくくなる。
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実際に堀はこの仕掛けを受けて、ソーズに手をかけることなく手仕舞いをした。
仕掛けの幅が広く、安いか高いか、どの辺が危険なのかわかりにくい小林の特性は相手からすると嫌な部分である。
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アガリには結び付かなかったが、他家にアガられることもなく小林は点棒を得た。
東1局1本場
ズル剛と評されるテンパイだが、当然ズルなんてものはしていない。メンゼンでやる分には誰もがこうなるわけで4者平等だ。
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すぐさまツモり、満貫の加点に成功。気分の良いアガリである。
東4局
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またもや絶好のテンパイを入れたのは小林だ。
マンズを食い伸ばしてタンヤオ、赤赤、ドラの満貫テンパイである。
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ここに飛び込んだのが堀だった。
親の亜樹のダブポンと挟まれて、通りそうなターツを払ったところに声がかかった。
思考の中にはあったとは思うが、ドラのを先に切っているのも影響したか。
やはり本命はチーして切られた周りとし、亜樹にはピンズが打ちにくい状況でやむなしといったところ。
南2局
親の小林がまたもや好配牌を取った。
亜樹に微差で逆転を許したものの、勢いは衰えない。
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意外にもこの局先手を取ったのは堀だった。
ドラ雀頭のリーチを放つ。
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このテンパイ、親ならば駒を下げるわけにはいかない。
小林がリーチといけば結果を予想するのは容易い。
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誰が予想しても小林の勝利に一票入れそうな捲り合いはまさかの堀が勝利した。
流れがあるならば結果は見ずともわかるはずだったのだが。
不穏な空気が流れ始める。
南4局1本場