「来季はまた、新しい麻雀を見せたい」Mリーグ2023-24 閉幕イベント囲み取材【BEAST Japanext】

BEAST Japanext

レギュラーシーズン ▲378.7pt 7位

©Mリーグ
(左から)鈴木大介 菅原千瑛 猿川真寿 中田花奈

 

猿川真寿 +28.4 14位/36人

「麻雀プロを20年数年やっていて、だんだんなんとなく続けて、みたいな感じがあったところで今回Mリーグがあって、最初に大敗を喫したのもありますけど、それによってまた新たに麻雀と真摯に向き合うことになりました。麻雀が好きな時代を思い出せたような感じでやっていて、やりがいはすごくありますし、今年はそういう意味ではすごく充実した年になったと思います。

新チームということもあっていろいろな部分で注目されるとか、チームメートとか自分もフォーカスされることも多くて、そういう意味では本当によかったです。

レギュラーシーズンで敗退して、すごく空白感がありました。負けた翌日くらいから、選手各々が来期に向けての学習を始めていると思っているので、来期はまた新しい麻雀を見せられたらいいなと思います」

 

菅原千瑛 ▲48.6 19位/36人

「見ているときと、実際にこの場に立つときとは全然違うな、というのを感じたレギュラーシーズンでした。これまで個人戦で麻雀プロとしてやってきたものが、Mリーグではチーム戦ということで、戦うときの気持ちや背負っているものの大きさはだいぶ違うなと思います。勝てば喜びも何倍に、負ければ悔しさも何倍にもなりますので、個人戦とは違うなという印象がありました」

 

鈴木大介 ▲97.2 24位/36人

「レギュラーシーズンで敗退したので、セミファイナルは寂しい気持ちで見ていました。自分としてはすごくうまくいかなかったですけど、いろいろな経験ができて、良いシーズンだったと思います。麻雀なので卓についてしまえば同じですが、だいたい1日1試合勝負になるので、自分の想像以上にその局にかける執念や必死度が伝わるような感じで、甘くはなかった、というのが率直な感想です。

一つ良かったのは、麻雀プロになっても1年間楽しく麻雀に接することができたことです。自分は将棋のプロ歴は30年くらいになるのですが、苦しいほうが増えてきています。今後麻雀でもそういうことが出てくるかもしれないですけど、今年1年に関してはMリーグを含めて強い人たちと、1年を通して前向きな気持ちで戦えたのが良かったと思います」

 

中田花奈 ▲261.3 35位/36人

「大変だろうなと覚悟の上で参加したのですが、やっぱりまだまだ未熟だと思うところがたくさんあって、チームに迷惑をかけてしまったのがすごくふがいなかったです。でも、やっぱり麻雀は面白いなと改めて認識させてもらえたので、いい1年だったと思います。

トップが取れないことで、いろいろな麻雀をMリーグの舞台で試したりしてブレてしまったのが、自分の中ですごくもったいないことをしてしまったなと思います。麻雀を覚えて間もない頃から放送対局に出させてもらっていたことで、自分の型みたいなものが知らないうちにできてしまったのですが、それを打ち破るチャンスになったので、それは良かったかなと思います。改めて自分を見つめ直して、自分の麻雀と見つめ合える、いい時間ではありました」

 

──中田選手に伺います。今シーズンを通じて成長を感じた部分や、もっと成長できそうだと感じる部分について教えてください。

中田花奈

「私には本当にたくさん課題が、麻雀で直さなきゃいけない、足りない部分がたくさんあったので、今は一つずつ頑張っているところです。参加できないで終わってしまった、『存在感がなかったね、この局』みたいなことがすごく多くて、それではやっぱりよくないというか、見ていて面白くないと思わせてしまうと思います。

私は見る麻雀の面白さを伝えたくてお店とかも始めたのに、そこができていないことについてはよくないと思うので、自分の麻雀を強くする以外にもMリーグに出ているという意味で、もっと参加していこう、もっと自分の手牌の価値を高く見積もっていいな、というところを今はすごくやっています。これまではすごく弱気な麻雀を打っていたんですけど、だいぶ『BEAST』という名前に寄った強気な麻雀に挑戦しているので、もし来期も出場できることがあれば、自分の今までの麻雀と違うところを見せたいと思います」

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