「Mリーグを一番盛り上げるのは、雷電優勝以外にない」Mリーグ2023-24 閉幕イベント囲み取材【TEAM RAIDEN / 雷電】

TEAM RAIDEN / 雷電

レギュラーシーズン ▲484.5pt 8位

©Mリーグ
(左から)高柳寛哉監督 本田朋広 萩原聖人瀬戸熊直樹 黒沢咲

萩原聖人 ▲84.1 23位/36人

「まあ、負けたらダメですね。でも、ただ負けたらダメ、ではない負けだったかなというふうには思っています。昨シーズンにファイナルに行って、序盤は『今シーズンこそ』みたいな機運がすごく高まっていたんですけど、やっぱり麻雀というゲームの現実や、いろいろなことを感じていました。

何をどうすればよかったのかとかは、試合が終わればいつもみんな考えて、反省して、次こそはという気持ちで試合に臨むんですけど、後半はみんなで苦しい状況になってしまっていました。原因が分かればこんなに苦労はしないんですけど、なかなか分かるものでもありません。

その中で僕も僕なりにいろいろ、自分の麻雀とかMリーグでどう存在していくべきかとか、同じチームでやるという前提で話すなら、いろいろまた考えていきたいです。ありがたいことに、こんなになかなか勝てなくても求めてくれるファンというか、そういう人たちがまだいるっぽいので、その期待に応えられないまま終わるのは自分の人生としては非常に悔しいものだと思いますし、残された時間の中で、まずはしっかり麻雀に向き合いたいな、という気持ちにはなりました。

来期のことはまだ分からないですけど、このままでは勝てないぞ、というのは今シーズンよく分かりました。ウチのメンバーのおおらかさはチームのすごくいいところではありますけど、シビアな部分もみんなで追求していって、自分の麻雀に対する伸び代を信じて、今までやってきた実績とかも全部なしにして、優勝するためにどうするかというのを自分たちのルーツを大事にしながら考えていければと思います。もしこのメンバーで来期もできるなら、大人ないい空気のチームにしたいと思います」

 

瀬戸熊直樹 ▲1.9 16位/36人

「自分としては、良かった試合もよくなかった試合も混在するシーズンだったと思っています。一番後悔が残るのは、トップを取った後の次の試合でラスを引かなければもう少しスコアが伸ばせたのに、そこでちょっと無理してラスを引いた試合が多かったです。後半は一回大きなトップがありましたけど、前半でスコアが伸び悩んで3万点台、4万点台のトップが多かったので、もう少し自分の調子がいいことに早めに気づいていれば、もっとスコアを伸ばせたと思います。

もともと素点が持ち味の麻雀なのに、平均着順くらいで終わったと思うので、そこは大きなトップと小さなラスをミックスして、自分が求められるスコアを叩き出せるシーズンにしなければいけなかったな、とは思います。

レギュレーションで、9チーム中6チーム以内に入ればいいということで、トップ体制に入ったときに若干引き意味に、固くトップを取りにいったところがありました。そこではもう少し自分のスタイルを信じて大振りして、5万点、6万点のトップを狙えた試合もあったんじゃないかなと思っています」

 

黒沢咲 ▲215.0 33位/36人

「私は序盤からなかなかトップが取れず、苦しい気持ちで過ごしていました。『どこかで大きなトップが来るだろう』と思っているうちに、あっという間にシーズンが終わってしまって、私にとっては今までの6年間で一番きつい1年間でした。結果が出ない中で迷いが生まれたり、いろいろなことを考え始めたりしてしまったことが、すごく悪循環になっていってしまったと思っています」

 

本田朋広 ▲183.5 29位/36人

「自分の良かったときは、1年目の失敗を修正して良くなったと思いますけど、その修正が今シーズンは修正しすぎたというか調子に乗りすぎたというか、修正したはずなんですけど逆によくない方向にいったかな、という感想です」

 

高柳寛哉監督

「昨シーズンで3位という結果で、シーズンの入りに関しては、チームやファンの中では『今シーズンはいけるぞ』という気持ちがすごく強かったですし、実際に前半は良かったです。終盤も最後までセミファイナルに行けるチャンスがあった中で行けなかったので、非常に悔しいですし、セミファイナルにいけないのが3回目ですけど、今までで一番悔しい年でした」

 

──萩原選手にお伺いします。Mリーグのこの先の盛り上がりや可能性をどのように感じていますか。

萩原聖人

「現状で一番盛り上がるのは、ウチが優勝することです。それ以外にないと思います。ウチが優勝したときは、それこそカーネルサンダースが道頓堀に落とされるような盛り上がりがあるんじゃないかと。他チームとの人気の差とかではなく、それくらい我々を応援してくれているユニバースは溜まっている、僕らが溜め込ませてしまっているはずです。

何か新しい要素とかの盛り上がりではなく、今まで6年間、昨シーズンはチームも増えましたけど、パイオニアのチームの中では僕らとABEMASさんだけはずっと同じメンバーでやっていて、昨シーズンにABEMASさんが悲願の優勝をしました。ABEMASさんとは少し違う形ですけど、僕らもユニバースには溜め込ませてしまっているので、可能性として盛り上がるのはとにかく雷電が優勝すること、Mリーグは今も十分盛り上がっていますけど、また違う角度で盛り上がるのは、ウチが優勝するのが一番かなと思っています」

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