小林剛、心のむこうに【Mリーグ2023-24ファイナル観戦記 5/10】担当記者 坪川義昭


3800点差を追う小林はここから【9マン】が既に2枚切れているのを見てチートイツメインで手牌を進める。

しかし、出来上がったのは絶好のリャンメン待ちだった。
ツモれば無条件のこのリーチが実に6枚山に生きている。
もう小林の勝ちだ。風呂にでも入ろう。

リーチ。
親の亜樹が宣言した。
小林がリーチ棒を出したことによってノーテン流局が可能になったとはいえ、アガられたらほぼ捲られる状況であれば、ここは勝負所である。

決着は早かった。
18300点を失い目の前が真っ暗になる。
それは夢じゃない。ただの現実の埋め合わせ。
それは、夢の終わり。

次局は堀がアガリ切り2着に浮上。
小林は数分前まで思いもしなかった3着で終了となった。

当然こういうこともあるのが麻雀だ。
辛いゲームとなったものの首位はキープできている。まだ、この勝負の先は長い。
『Piratesは必ず優勝したいと思っています。』
悲壮感のない表情でそう語る船長小林剛
最後には勝利を絶対に持ち帰る。
それはチームメイトそしてファンの方々との絆だから。

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