渡辺太の系譜から導かれたもの──最新AI事情──【Mリーグ2026-27 観戦記 10/16 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 小林正和

渡辺太の系譜から
導かれたもの
──最新AI事情──

文・小林正和【金曜担当ライター】2026年10月16日

時代が変われば、流行も変わる。

ファッションや音楽、遊びやカルチャー。
かつて一世を風靡(ふうび)したものが、時を経て再び脚光を浴びることも。

けれど、ただ昔に戻るわけではない。受け継がれたものに新たな価値が加わり、時代とともに姿を変えていく。

1909年、中国・四川省で英語教師をしていた名川彦作氏が、帰国の際に「牌」を持ち帰ったことが、日本における最初のルーツ。その麻雀もまた、例外ではないだろう。

明治、大正、昭和、平成。

放銃を避けることが重んじられた時代。
先切りに美学を見いだした時代。
そして、牌効率や期待値が打牌選択の基準となっていた時代。

そして、令和という時代。
いったい麻雀における「正解」とは、何なのだろうか。

今、私たちは新たな局面を迎えている。

第2試合

東家:阿久津翔太(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
西家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
北家:HIRO柴田(EARTH JETS)

その答えを探るうえで、欠かせない新たな視点をもたらす存在が登場した。


麻雀AI「NAGA(ナーガ)」に加わった新たな2タイプ。


ラス回避を重視する「アナンタ」に対し、


「ウロボロス」はトップ取りを重視。どちらも自己改善型AIとなっている。

前者は主に、ネット麻雀サイト「天鳳」のルールに照準を合わせたタイプだろう。一方、トップの価値に比重を置くMリーグでは、後者の方がフィールドにそぐう。

本日の対局者を見渡すと、それぞれ後者に通じるものを感じるのは私だけではないはずだ。とはいえ、その打ち筋は四者四様。

そんなトップ取り型ウロボロスの視点も交えながら、この一戦を振り返っていきたい。

一致率最下位、それでも鈴木優は3回アガった。

この日の対局は、全員が3回以上アガる展開となった。トップ取りを重視するウロボロスから見ても、積極的にアガリを目指す一戦だったといえるだろう。

では、実際の打牌はどれほ一致していたのかというと…

【阿久津】82.8%
【柴田】77.6%
【太】72.1%
【優】69.9%

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