最後は亜樹から
が出て2000は2300点のアガリでゲームセット。
本田が、接戦を制したのだった。
雷電、再びプラス域へ浮上。
そして本田はこれで今期12戦ラス無し。4着回避率タイトル争いのトップを走る。
さらに昨シーズンから数えて17戦連続ラス無しの自己最長記録を継続中も、
「そんなん意識してたらあんなフリテンリーチしないっしょ!」
と、今世紀最大の正論を吐き、萩原から求められてきた「発信力」の向上っぷり、その一端を世に知らしめたのだった。
地獄の7ラスを引いてもなお、仲間やファンに恵まれていると語った萩原聖人。
そして、ファンを楽しませたいからと、驚きのフリテンリーチを打った本田朋広。
思えば、萩原が本田に求めていた「発信力」とは、インタビューで気の利いたことを言う技術だけではなかったのだろう。
自分たちの麻雀を見てくれる人がいる。
その人たちに、何を届けられるか。
本田はその問いに「おもしろいを貫いて、どこよりも楽しい麻雀で魅せてく」れることで、答えてみせた。
萩原が「恵まれている」と言った、その仲間たち。
彼らもまた、萩原聖人という男に「恵まれている」のではないか。
勝っても負けても、ファンを楽しませることを忘れない。
そんな本物の「プロ」たちが集まるチームを応援できる。
ユニバースもまた、きっと恵まれている。
そして何より。
こんな麻雀を見せてもらえる我々も、ずいぶんと恵まれているではないか。

京都在住の書店員。麻雀戦術本マニア。
天鳳の最高段位は九段。
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