本田朋広、面白い方へ行く【Mリーグ2026-27 観戦記 10/27 第2試合(麻雀ch)】担当記者 カイエ

そして、この試合トップを飾った本田は、インタビューで次のように語ったのだ。

「控室は、鳴くな鳴くなとなってると思ったんですけど、ファンの方は、鳴け鳴けとなってて、たぶんこっち(後者)の声の方が大きいなと思って、これは鳴いた方がいいなと思って鳴きました」

同じである。
本田は、脳内ユニバースの声にここでも従っている。

しかも今回のフリテン追っかけリーチという選択においては、別にファンも「こう打ってほしい」と願っていた選択ではまるでない。理外である。ただ、わくわくした。面白かった。視聴者の欲望すらも超え、興奮を提供する男、本田。参った。

本田を麻雀の技術面において向上させ、多大な影響を与えたのが堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)という存在であることはよく知られているが、麻雀プロという肩書に相応しい「後進の育成」という意味で直接的に携わったのは、あの人=萩原聖人、その人だろう。

そして本田は、この数年で、見事にその期待に応えてみせた。
今では雷電のライデンティティたる「RMO」を体現する「おもしーん」麻雀でユニバースを魅了する、業界でもトップクラスの人気雀士になるまでに成長したのだ。

東3局

親番を迎えた本田。
局面はすでに阿久津が2副露を入れてイーシャンテン。

ドラの【西】が鳴ければ満貫のテンパイ。

その【西】は本田の手に。
こちらもピンフ一通の、好形のイーシャンテン。親の勝負手だ。

阿久津は自力でドラを暗刻にした。
【6ピン】は加槓ができるものの、ここは河に捨てる。

さらに亜リャンメンに変化し、満貫のホンイツ、アガリ牌は山に3枚。

直後に本田もテンパイ。
ノータイムでドラの【西】を切り、かつダマテンの選択。

阿久津の手からは【6ピン】→【白】と手出しされ、単騎待ちのパターンも考えられる。
非常に切りにくいドラだが、涼しい顔で通していく。このあたりの大胆さ、メンタルの強さも、本田の持ち味だ。2巡前に切った【白】も結果的には間に合っている。

すぐに茅森から高目の【4ソウ】が放たれ、ピンフ・一通・赤=12000点。

阿久津のピンズに場の注目が集まっていた間隙を縫って、クレバーなダマの判断で見事チャンス手をものにした。ヤンチャで奔放な攻めだけではない。冷静に、こういうアガりを拾えるのも本田の強さ。まさに変幻自在のトリックスターだ。

東3局1本場

連荘の本田が、さらに攻勢を強める。

5巡目リーチの【北】と【發】のシャンポン待ちは、なんと全山。まるっと4枚だ。

今にも亜樹から【北】が打たれそうだが、ここは直前に通った【白】切りか。。。

亜樹の選択は【3ピン】。まだ微妙にかたちは残るものの、チンイツを狙うにはほとんど中抜き同然ともいえる要の牌だ。いわゆる「もっとやめた」恰好。
そしてこの鉄壁の守備力は、親の顔よりも見た、二階堂亜樹の十八番。

対局舞台裏でも言及していた通り、阿久津が本田のリーチに強く押していて、追っかけリーチが飛んでくるのは時間の問題。
その危険を察知し、共通安全牌候補の【白】は後に回して、近い将来、阿久津に切りにくくなる【3ピン】を先に逃がしたということだった。
この選択がなければ、2軒リーチに手詰まって、【北】切りで本田のリーチに放銃という未来もあったかもしれない。

実際、すぐに阿久津から追っかけリーチが来て、

1枚差の不利を覆した阿久津がリーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラの2000-4000のアガリ。
またサクラナイツか?!

南4局1本場

迎えたオーラス。

トップ争いは三つ巴の接戦。
本田は喰いタンで発進。

阿久津も【發】を鳴いてテンパイ。リャンカンの選択は、【2ソウ】 ポンから【1マン】–【4マン】ノベタンの変化も見込めるカン【5マン】の方に。

本田も、阿久津からツモ切られた急所の【7ソウ】 を鳴いて【4マン】–【7マン】のテンパイ。
わずか500点差の、アガれば勝ちの熾烈なトップ争い。
トワイエ、どうだー、イルカー??
※実況はこばみさです。小林未沙さんです。小林コンビです。

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