そして、この試合トップを飾った本田は、インタビューで次のように語ったのだ。
「控室は、鳴くな鳴くなとなってると思ったんですけど、ファンの方は、鳴け鳴けとなってて、たぶんこっち(後者)の声の方が大きいなと思って、これは鳴いた方がいいなと思って鳴きました」
同じである。
本田は、脳内ユニバースの声にここでも従っている。
しかも今回のフリテン追っかけリーチという選択においては、別にファンも「こう打ってほしい」と願っていた選択ではまるでない。理外である。ただ、わくわくした。面白かった。視聴者の欲望すらも超え、興奮を提供する男、本田。参った。
本田を麻雀の技術面において向上させ、多大な影響を与えたのが堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)という存在であることはよく知られているが、麻雀プロという肩書に相応しい「後進の育成」という意味で直接的に携わったのは、あの人=萩原聖人、その人だろう。
そして本田は、この数年で、見事にその期待に応えてみせた。
今では雷電のライデンティティたる「RMO」を体現する「おもしーん」麻雀でユニバースを魅了する、業界でもトップクラスの人気雀士になるまでに成長したのだ。
東3局
親番を迎えた本田。
局面はすでに阿久津が2副露を入れてイーシャンテン。
ドラの
が鳴ければ満貫のテンパイ。
その
は本田の手に。
こちらもピンフ一通の、好形のイーシャンテン。親の勝負手だ。
阿久津は自力でドラを暗刻にした。
は加槓ができるものの、ここは河に捨てる。
さらに亜リャンメンに変化し、満貫のホンイツ、アガリ牌は山に3枚。
直後に本田もテンパイ。
ノータイムでドラの
を切り、かつダマテンの選択。
阿久津の手からは
→
と手出しされ、単騎待ちのパターンも考えられる。
非常に切りにくいドラだが、涼しい顔で通していく。このあたりの大胆さ、メンタルの強さも、本田の持ち味だ。2巡前に切った
も結果的には間に合っている。
すぐに茅森から高目の
が放たれ、ピンフ・一通・赤=12000点。
阿久津のピンズに場の注目が集まっていた間隙を縫って、クレバーなダマの判断で見事チャンス手をものにした。ヤンチャで奔放な攻めだけではない。冷静に、こういうアガりを拾えるのも本田の強さ。まさに変幻自在のトリックスターだ。
東3局1本場
連荘の本田が、さらに攻勢を強める。
5巡目リーチの
と
のシャンポン待ちは、なんと全山。まるっと4枚だ。
今にも亜樹から
が打たれそうだが、ここは直前に通った
切りか。。。
亜樹の選択は
。まだ微妙にかたちは残るものの、チンイツを狙うにはほとんど中抜き同然ともいえる要の牌だ。いわゆる「もっとやめた」恰好。
そしてこの鉄壁の守備力は、親の顔よりも見た、二階堂亜樹の十八番。
対局舞台裏でも言及していた通り、阿久津が本田のリーチに強く押していて、追っかけリーチが飛んでくるのは時間の問題。
その危険を察知し、共通安全牌候補の
は後に回して、近い将来、阿久津に切りにくくなる
を先に逃がしたということだった。
この選択がなければ、2軒リーチに手詰まって、
切りで本田のリーチに放銃という未来もあったかもしれない。
実際、すぐに阿久津から追っかけリーチが来て、
1枚差の不利を覆した阿久津がリーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラの2000-4000のアガリ。
またサクラナイツか?!
南4局1本場
迎えたオーラス。
トップ争いは三つ巴の接戦。
本田は喰いタンで発進。
阿久津も
を鳴いてテンパイ。リャンカンの選択は、
ポンから
–
ノベタンの変化も見込めるカン
の方に。
本田も、阿久津からツモ切られた急所の
を鳴いて
–
のテンパイ。
わずか500点差の、アガれば勝ちの熾烈なトップ争い。
トワイエ、どうだー、イルカー??
※実況はこばみさです。小林未沙さんです。小林コンビです。













