女流プロ雀士による初ワンマンライブの現実
去る8月20日(月)、アイドルの聖地(?)秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場にて、麻雀アイドルユニット「More」初のワンマンライブが開催された。
2015年12月12日に活動を開始した「More」は、全員が現役の女流麻雀プロとしても活動している本格麻雀アイドルユニット。
「麻雀の持つダーティーなイメージを払拭し、より多くの人に楽しんでもらいたい」との想いを掲げ活動する彼女らは、女流プロとしての顔しか知らなかったファンからは、新鮮な驚きとともに目に映ったことだろう。
そんな逞しい二面性を持つ彼女達だが、ワンマンライブを開催するのはなんと今回が初。足かけ3年弱に及ぶ活動のひとつのタームとなる今回のライブは、ファンにとってもメンバーにとっても重要な意味を持つものであったことは言うまでもない。
ライブに出演したメンバーは都美・川又静香・水口美香・日當ひな・塚田美紀・松田麻矢・与那城葵の7名。それぞれが「Moreの○○担当」というキャッチフレーズと担当色を割り振られており、中には「おっぱい担当」(日當ひな)を担うメンバーも。
会場のAKIBAカルチャーズ劇場は、座席約200+立ち見約100のおよそ300人ほど収容できるライブ劇場だが、当日は平日も始まったばかりの月曜だというのに多数のファンで埋め尽くされ、ほぼ満員の状態となった。
物販ではこれまで発売されたCD、メンバーの写真、7色サイリウム、タオル、Tシャツ等が販売され、メンバーの担当色のグッズを身に着けることで〝推し〟を存分にアピールした。ファンの中には、買ったばかりのTシャツを未開封状態のまま手に持っている方もいたが、ライブ中にメンバーから「Tシャツは着なきゃ意味ない」と指摘され、その場で開封するという一場面もあった。
そしてファンの期待の高まる中オープニングVTRが流れ、デビューシングル「Just One Girl」とともにメンバーが入場すると、会場は熱狂に包まれた。
曲の合間に行われたトークでは、メンバーの特技を当てるクイズなどのコーナーが設けられ、松田の洋画吹き替え(のような一人芝居)や川又の野原しんのすけモノマネ披露など、意外な一面にファンが関心する様子さえ見られた。中には、どのメンバーが一番胸が大きいか、というクイズも。
衣装替えも挟みながら、全員で歌う曲や3、4人ほどのメンバーで歌う曲など、舞台上の雰囲気はめまぐるしく変化し、ファンを飽きさせない展開が続いた。会場で掲げられた7色のサイリウムは、推しの色を輝かせるだけでなく、場面場面でソロパートを歌うメンバーそれぞれに声援を送る役を果たした。
一連のパフォーマンスが終わりメンバーが退場すると、ライブ恒例の「アンコール!」というコールから次第に「熱続行!」というコールへと不自然なほどスムースに移行。そしてメンバーが再入場しアンコールに突入した。
最後の曲「しるし」を歌い上げたあとのエンディングトークでは、ひとりひとりこれまでの活動や今回のライブを通しての想いを口にし、感極まって涙ぐんでしまうメンバーもいた。
エンディングトーク後、再度メンバーが退場したあと舞台のモニターにて、今回のライブのDVD化が発表された。詳細は近日中に追って発表とのこと。今回都合がつかず来られなかったファンや、ライブの思い出を形に残しておきたいファンには嬉しい報せだ。
ライブ終了後、物販コーナーではメンバーと一緒にチェキを撮れる機会も設けられ、出入り口まで和やかな雰囲気が続いていた。不思議とメンバーのみならずファンたちの間にも、どこか達成感のある雰囲気が窺えた。
大きな感動と確かな達成感に包まれ、麻雀アイドルユニット「More」の初ワンマンライブは大成功のうちに幕を閉じた。
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