【本日】「爆打vs鳳凰民」 ホスト:初代天鳳位ASAPIN





AIBO、Pepper、iPhoneのSiri… あらゆるジャンルでAI(人工知能)が生活に溶け込んで久しいが、特にゲームの中では「最適解」を知る存在として、その世界を司る側に立っていると言っても過言ではない。

江戸時代から、日本の庶民に広く親しまれてきた将棋。その歴史の中で技術・戦術は研鑽され尽くしており、なかでも高く険しい選抜を経てようやく辿り着く「プロ棋士」はごく一握りの超エリートだが、そのプロ棋士がコンピュータ将棋ソフトウェアのAIとの対戦で、軒並み負け越している。

当初はその事実が大きな驚きをもって報じられたが、現在では既に、場面・局面の数が膨大で対応の幅が大きい競技でもAIの優位性が当然のように受け入れられている。

では、複雑系の極致ともいうべき対人ゲームの究極形 ― 麻雀に於いてはどうなのだろうか。

これまでも麻雀プロが麻雀ゲームをプレイすること自体は珍しくはなかったが、今回はネット麻雀という卓外戦略を一切排除した純粋なゲームのフィールドで、その頂点を極めし伝説の雀士と、同じくそのゲーム内での戦略に特化したAIが真剣勝負を繰り広げる。

銘打って、「爆打vs鳳凰民」 ~ホスト:初代天鳳位ASAPIN 。asapin_151016

登録ID数360万を超える、一大ネット麻雀「天鳳」。全対局がポイントとレートという指標へと数値化され、言い訳のできない実力の具現化である””段位”が与えられるシステムである。

新人、9級、8級、7級、6級、5級、4級、3級、2級、1級、

初段、二段、三段、四段、五段、六段、七段、八段、九段、十段、

そしてその上に君臨するのが「天鳳位」という栄光の称号。

設定当初は”机上の空論”とまで言われた、極限まで厳しい条件をクリアした人間しか辿り着けない神の境地、360万人のうち、9人しかいないという数字からもその価値は明らかだろう。

その「天鳳位」のなかでも最初にその頂点に辿り着いた、今もって伝説の存在である””ASAPIN” 。

現在では天鳳をベースとして、様々な麻雀大会や雀荘のゲストなどマルチに活躍する唯一無二の麻雀タレントである。

そのASAPINをホストとして、360万人中2,000名ほどしかいない「鳳凰民」と言われる一定の条件(七段以上 かつ R2000以上)をクリアした天鳳エリートたちが、天鳳で猛威を振るっている話題のAI(人工知能)を迎え撃つ。

そのAIの名は「爆打」(ばくうち) 。

彗星のごとく現れたこの人工知能は、様々な批判を他所に、途中でプログラム修正を加えるという未完成な状態ながら、凡人では到達し得ない「鳳凰民」の条件をクリアしてしまった。

しかし… 条件はクリアしたものの、コミュニティ内の世論の強い反対に遭って、鳳凰民のみが入室を許される最上位の”鳳凰卓”というフィールドでは現状打つことが許されていない、という状況なのである。

「AIの可能性を追究すべく、強者と自由に対局して研究材料とすべきだ」

「天鳳の価値は全対局を指数化して実力を数値化することなので、人間以外がその数値を左右すべきではない」

まさに賛否両論が渦巻いているが、現状では折衷案として、””聖域”である”鳳凰卓”でトップレベルの強者とは対戦することがないように制限されている。

その禁忌を犯して、今回は初めてASAPIN、そして鳳凰民が、爆打と相対するのである。

そして、豪華なゲストプレイヤーも参戦。

天鳳鳳凰卓での平均順位1位を記録すると同時に、競技麻雀プロとしても「第14期雀王」「第8期最高位戦Classic」のタイトルを獲得している木原浩一。0209_kihara

天鳳位の次位であり、これも14人しか到達していない十段に在位し、かつ競技麻雀プロとしても「第11期雀竜位」「第13回野口賞」を獲得した渋川難波0209_shibukawa

ネット麻雀とリアル麻雀の両方でトップクラスに位置する、この2人のプロもゲストプレイヤーとして参戦する。

これらのトッププロやネット麻雀高段者の対戦というだけでも価値のある座組だが、しかも彼らが束になって人類の叡智をもってAIと戦う、という初めての対局に興味は尽きない。

【対局方式】

「天鳳」内の個室(プレイヤー同士が待ち合わせて対局できる部屋、レートやポイント・段位の変動がない)に於いて、ASAPIN(初代天鳳位)・爆打(天鳳専用AI)と他2名により、2月14日(日)19時~15日(月)5時の10時間にわたって対局を行う。

他2名は毎回入れ替わり、ゲストプレイヤーが数回ずつ、あとは参加希望の鳳凰民が事前応募して決定。

ルールは、天鳳4人打ち段位戦通常ルール。

ASAPINと爆打のトータルスコアを競うが、この一戦をもって絶対的な優劣を決するのではなく、継続的なAI研究の発展、ひいては麻雀文化の発展に寄与するべく、全対局を保存して研究材料とする。

◆「爆打対鳳凰民」実施要項

【日程】2016年2月14日(日) 19:00~29:00

【ホスト】 ASAPIN(初代天鳳位)  https://twitter.com/asakarapinpin

【麻雀AI】爆打(ばくうち)  https://twitter.com/ai_mahjong

【参加ゲスト】

木原浩一プロ(第14期雀王)  https://twitter.com/sonoharasaika /天鳳ID:【罪歌】/最高十段R2394

渋川難波プロ(第11期雀竜位)  https://twitter.com/sibukawarou /天鳳ID:闘士☆渋川老/最高十段R2276

【ユーザー参加対象】七段R2000以上

【特設サイト】 http://tenhou.net/cs/2016/02ai/

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