
どれを切る…
白鳥さんの選択は

打。
を鳴くコース本線で、その場合に雀頭候補となる
をトイツ固定。既に2枚切れで横のくっつきに強い
を残すことで、
3種のくっつきに期待する。5ブロック目を作るための可能性を出来るだけ広げる一打だ。
ところが、
「リーチ!!!!(ええ声)」

村上さんから満貫のリーチがかかる。待ちのは
の先切りが絶妙に効いていて、いい待ちに見える。
あ!って…

が重なってイーシャンテンになった白鳥さん。
が浮いてる…。
お願い…どうかにくっついて…

やった!!!!

白鳥さんは打。そしてすぐに、

村上さんからが出てポン。テンパイ。これは、
や
を引くと
が出て行ってしまう、ヒヤヒヤする手格好なのだが…
「ツモ」

なんと白鳥さん、赤ドラ3、6000オールのツモアガリ。
ホワイトフェニックスは、アガリへの細い糸を手繰り寄せた。
モニターの前で手を叩いて喜ぶ私。
そう。可能性を広げておけば多くの変化に対応できる。私と彼の関係も、これからいろんな可能性がきっとある。なにも焦って結論を出さなくてもいいのかもしれない…。
胸の中に、小さな灯がともったようだった。
【南3局1本番】
白鳥さんの親番は続く。

このツモで、白鳥さんは、

をつまんで、

をつまんで、

を切った。
選択自体は、守備的に打つことの多い白鳥さんなら普通のものだ。しかし、会心の6000オールを決めても白鳥さんの迷いは晴れないのか…。
その後もスリムに構える白鳥さん。

手を進めながらも安全牌は確保している。

も先切り。

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