「最高の団体競技」へ…もっと監督の采配・戦術を活かせるルールを!【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Mon】

「最高の団体競技」へ…

もっと監督の采配・戦術を

活かせるルールを!

文・花崎圭司【月曜担当ライター】2019年2月4日

 

「みんなみくを推すしかない!」

からのー、お寿司を握るポーズからワンハンドビームピース!

――でおなじみ、けやき坂46(通称「ひらがなけやき」)の金村美玖さん。

「推すしか」と「お寿司か」を掛けているんですな。

そのあたり、名前だけでも覚えて帰ってください。

さて。2月4日(月)のMリーグ

先に結果をいうと園田賢プロ(赤坂ドリブンズ)が2連勝をしました。

その2回目のインタビューで

「髪型が普通になりましたね」という質問に

「髪をあげておでこを出すと成績が悪いので、神頼みではないですが、いつもどおりにしました」

とのこと。

「神頼み」

→「かみだのみ」

→「髪、頼み?」

とダジャレ事故が起きていました。

でも「お寿司」とか「神頼み」とかダジャレこそ日本語の面白いところです。

――と、だいたいいつもこんな書き出しなので、僕の観戦記を読まずページバックされると思うのですが、それも致し方ないと思いつつ、我が道を行きます。

で、まだMリーグの話をしません。

2月3日の「熱闘!Mリーグ」。もはや「鈴木たろう」から「鈴木ゼウス」に改名するのではという勢いのたろうプロ。

1月27日放送の「熱闘!Mリーグ」で、たろうプロは憧れの女流棋士・山口恵梨子プロにサプライズで対面し、将棋対局をされていましたが、

そのえりりんが「熱闘!Mリーグ」に登場しました!

「えりりーーん!」と思わず叫びました。

将棋の対局解説・実況での彼女の物腰の柔らかさ、そして解説の棋士へのツッコミ。とてもすばらしいんです。

将棋と麻雀では、競技性や持ち時間の違いなのでいろいろと変わってくる部分が多いですが、Mリーグにおいて、視聴者も「今日はえりりんがいる!」といった実況側からも、いろんなアプローチができるのではと思います。

あと「熱闘!」で、それよりなにより、僕の大好き「ハライチ」さんの岩井勇気さんも出演されていたのでテンションあがりました。岩井さんのヘアスタイルは「哭きの竜」オマージュだったのか!

ちなみに中学の頃、熱で3日以上寝込んでいたとき、ずーっと「哭きの竜」ばかり読んで母に心配されたことがあります。

それぐらい読んでいるので、今でも運が悪いプロを見ると

「竜ーー! おまえの運をわしにくれやー! オヤジにくれやー!」

という甲斐正三の言葉を思い出します。

――と我ながら変なところの記憶力はあると思いながら、冒頭に戻ります。

Mリーグ、終盤の終盤ですが、みなさんは

「推すしかないチーム」「推すしかないプロ」

は見つかりましたか?

私は、Mリーグをまるごと楽しもうと思っているのでこれといった「推し」というのはありませんが、それでもだんだんと濃淡は出てきています。

チームでいえば、

「渋谷ABEMAS」

 

「セガサミー・フェニックス」

の2チームです。

なぜこの2チームを推すのか?

この2チームにはある「共通点」があるからです。

みなさんわかりますか?

正解はこの2チームは「監督の名前がわかる」です。

渋谷ABEMASは藤田晋監督、

セガサミー・フェニックスは高畑大輔監督です。

(もし他チームで見落としがあれば申し訳ありません)

選手起用の最終責任は「監督」にあると私は思います。

さらにこの終盤戦。戦術、起用意図なども選手にきちんと伝えていっているはずです。

ここで監督の「顔」が見えないと、どうしても思い入れができないです。

今年から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督となった平石洋介監督。

野球が好きな人でも「?」となる、あまり知られていない方ですが、彼は松坂世代であり、甲子園の伝説の17回、横浜vsPLの、PL学園選手だったとか、顔が分かれば「おお!」となることがあります。

他にも選手が活躍したら監督は「ナイス起用!」といわれるでしょうし、沈んだら「そりゃないぜ!」といわれます。

それをサポーターはいいたいのです。

その「壁役」がいないのは、せっかくのMリーグ、もったいないなというのはあります。

例えば今回なら。

監督から事前に2連戦を託された園田賢プロが、会社からを休みをもらって今日の対戦のために体調調整をし、2連勝をする。

監督サイコー! ソノケンサイコー! ドリブンズサイコー!

とサポーターはサイコーの1日となったはずです。

そしてKONAMI麻雀格闘倶楽部。

高宮まりプロの出場回数が極端に少ない状況です。

出場率(出場回数÷試合数)は、高宮プロは19.7%。次に低いのは近藤誠一プロ、黒沢咲プロの28.3%。これから見てもかなり低いです。

それぞれ個人の事情はいろいろとあると思います。

もし私が監督だったら「トップ率」が高い人を使っていきたい。高宮プロはトップ率6.67%と低いので使いづらいのも分かります。

だからこそ監督に起用法の説明を聞きたい。

同日、高宮プロは北関東リーグで優勝しています。

「よし! じゃあ次は使おう!」

そう思うのか。それは監督次第だと思います

そしてなによりも、高宮まりプロのファンは、Mリーガーとして戦う姿を見たいはずです。

もちろんデータを重視し、冷徹に高宮プロを使わない、というのもアリだと思います。

どちらにしろ、その所在責任を知りたい。監督をアバターではなく、リアルな存在として見たい。

それが「プロ」だと思います。

一方、監督もつらいところがあると思います。

なにより戦術としてやれることが少ない。

そこで来年度から変えてほしいルールがあります。

これは強く強く、思っています。

それは「場決め」です。

Mリーグで「場決め」は出場選手が「東南西北」の牌を取り、場を決めます。

一般的なルールです。

ここを変えてほしいんです!

牌を取るのは「監督」(もしくはその代理)にする。

そして出場選手は、その後に決め、出場登録をする。

Mリーグは「個人戦」ではなく、「団体戦」です。

もし私がEX風林火山の監督なら。

1戦目、下家がパイレーツになったときどうする?

パイレーツは3人とも鳴き仕掛けが得意で、アガりスピードが速い。

滝沢プロはのびのび打たせたい。

勝又プロは1回戦の結果の状況対応としてもらうため、控え室で対局を見てほしい。

ここは亜樹プロに我慢を強いる形になるが、2着以上でOKということを言って、出場登録をする。

もしKONAMI麻雀格闘倶楽部が佐々木寿人が「予告出場」してきたら。

KONAMIは対面。だったらここは真っ向勝負。ファンもみたい滝沢プロをぶつけよう。

そういった戦術戦略ができます。

選手起用の判断基準が「この日スケジュール空いている人」「体調いい人」だと監督の腕の見せどころがあまりありません。

場決めが先、選手出場が後なら

「上家がドリブンズなんで、ちょっとやりたい作戦があるんです」

と選手からも出てくるはずです。

もちろんこれは私個人の意見です。

そして他のMリーグファン、関係者、いろんな考え方があると思います。

だからこそMリーグ1年目、いろんなことをみんなでSNSやファンミーティングなどで話しあえればと思います。

 

今回のMリーグについてまったく書いていないので、ちょっとだけ。

第1回戦

南2局 ドラ

1巡目の亜樹の手牌

ラス目ですが1800点で2着になれるという微差。

もしが出たら、僕だったら「それ! 鉄ポン」ともはや懐かしいフレーズを心の中でいいながら鳴くと思いますが、亜樹プロは鳴きませんでした。

目指した手は、チートイツ。

リーチ! ツモ! チートイ! 赤! ウラウラ! ハネ満!

という「攻めのチートイツ」があります。

一方「守りのチートイツ」もあります。ここを鳴かず、はいざというための安牌。でもアガりはあきらめず、迂回ルートを探す。

亜樹プロはチートイツの使い方が自然というか、「攻めのチートイ」「守りのチートイ」、どちらのチートイツも自由に使えるすばらしい選手だなと思います。

将棋で「攻防手」「攻防の一手」という言葉がありますが、チートイツはそれに優れた手です。手なんですが、僕は、鳴いてしまうなあ……。

オートマチックに鳴き過ぎなので、我慢しようと思いました。

あと雨があまり降っていない、暖房もきいている、ホコリも舞いやすい、ということで亜樹プロの喉が厳しそうでした。

飴をなめながら対局してもいいのではと思ったのですが、「ポン!」といったときに口から“いちごみるく”がポンと出て、牌山に当たり、牌を1枚めくってしまわなくもないので、亜樹さんの喉、よくなれーと思いました。

でも、口から飴が出てしまうのも萌えるな……。

 

花崎圭司(はなさきけいじ)

放送作家・小説家・シナリオライター。映画化になった二階堂亜樹の半生を描いた漫画「aki」(竹書房刊)の脚本を担当。

 

◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。

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