西原理恵子 & 山崎一夫 私が何回も騙された昭和の麻雀打ち!

私が何回も騙された
昭和の麻雀打ち

現在私が経営しているフリー雀荘「たぬ」よりもだいぶ前に、池袋でバラ打ちの雀荘を経営していたことがあります。

若いころの雀ゴロ生活から足を洗い、弁当店を経営していたんですが、麻雀のムシが再び起き出したのかもしれません。

いわゆる「居抜き物件」で、営業中の店をそのまま買い取ったものです。

物件を紹介してくれたのは、麻雀仲間で不動産ブローカーのKさん。
この人には、私は何回もお金のことで騙されていました。

「島ちゃんが金を貸してくれって言ってるんだけど、俺ちょうど持ち合わせが無いから、山ちゃん回してくれないか」

「いいですよ」

島ちゃんというのは、友人の島本なめだるま親方のことですが、恐ろしいことに、島本さんには逆のことを言ってお金を引っ張っていたんです。

私も島本さんも、しばらくお互いに気がつかなかったんだから間抜けです。

「山ちゃん、池袋にいい雀荘があるんだけど買わない? 俺が相場よりも安く話をつけるから、手数料のほうは少し色をつけて欲しいな」

私の麻雀好きが高じてか、学生時代に雇われマスターで店を繁盛させた自信があったからか、あるいは欲に目がくらんでか、Kさんを店長にして、雀荘経営を始めました。

 

これが失敗。

 

お客さんが少な過ぎるので、毎日のように、島本さん電話して、わざわざタクシーで高田馬場から来て貰いました。

Kさんの店長としての給料は、、当時としては珍しくゲーム代無しで、固定給も相場よりは高めでした。勝ち切るのは難しくて、店のお金を使い込んでいました。

なかなかお客さんが増えずに、毎月赤字続きです。

「Kさん、せっかく紹介して貰ったけど、そろそろやめようかと思ってる」

「それなら俺に売ってくれないか。現金は無いけど分割で払うから」

「それはダメだよ。自分が店長をやって赤字の店を買うなんておかしいでしょ」

 

Kさんは、しばらくだまってましたが、今度は次のように提案しました。

「山ちゃん、いや社長。だったら誰かに売ったらどう?買い手なら心当たりがある」

「それならいいけど」

「山ちゃんも知ってる、馬場ちゃんに声かけて見ようか。少し高めに売る予定だから、手数料には色を付けてよ」

 

いつか聞いたことがあるフレーズではありませんか。
つまり両方から手数料を取っていたんです。

雀ゴロ、麻雀プロ
テラ麻雀、雀荘経営

池袋の雀荘は大失敗でした。 弁当屋をやりながら、片手間にやろうとしたのが最大の敗因だったように思います。

この雀荘を買ってくれた馬場さんは、他にも雀荘を経営しており、元もとは雀ゴロ上がりです。

売り値は買った時とほぼ同じで、喫茶店での現金取り引き。半分くらいは千円札だったので、いかにも怪しい取り引きでした。

当時は雀荘に限らず、飲食店なども居抜きで安く取り引きされてました。

現在なら、閉店したファミリー・レストランの設備をそのまま使って、ステーキ店を展開して、大躍進しているチェーン店があります。

かつては雀ゴロで生計を立てられた時代がありましたが、今のフリー雀荘では至難の業。

好きな麻雀で生きて行くためには、その他にのマンション麻雀に潜り込んだり、自分で仕切るテラ麻雀も考えられますが、違法な上に金銭面のリスクも大きくなります。

比較的健全な方法として、麻雀プロや雀荘経営があります。 麻雀プロとして、雀荘経営に乗り出したケースは過去も現在も多い。

ミスター麻雀こと小島武夫プロは、かつて雀港というフリー雀荘をたくさん出店していました。

河本智彦さんは、日本初のギャル雀「ポリエステル100%」経営で、開店から数年間は大儲け。

自分好みの若い女性に囲まれて好きな麻雀を打てるんだから最高です。

西原理恵子さんに

「自力キャバクラかよ!」

と言わしめたほどです。

一時は店を3店舗まで広げてたんですが、やがて1店舗ずつ店をたたんで、現在はすべて無くなってしまいました。

 

うう、今の「たぬ」の状態に似てるのが心配です。

 

店舗撤退の時に、現在の日本プロ麻雀協会の代表の五十嵐毅代表に、河本さんが甘い言葉を囁きました。

「五十嵐さん、私の店を買い取ってくれませんか?」

「う~ん」

「私は無名の麻雀プロなので、あまりお客さんが来なかったけど、有名が五十嵐さんなら千客万来大儲け、モテモテ間違い無しですよ」

五十嵐さん勝負!

居抜き物件なので、お客さんさえ入れば比較的早く元は取れるんですが、肝心のお客さんが来ません。

長くやればお客さんが増えるかもしれませんが、運転資金が続かずにけっきょく倒産してしまいました。
河本さんがローンを組んだ麻雀卓は「たぬ」で引き取って、今でも使っております。

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