ドラドラの待ちに!!
藤崎は一瞬先にを河に逃してやることに成功した形。
さらに白鳥からリーチが入り…
藤崎にもテンパイが入り、悠然と追っかける!
――私は藤崎が配信番組に出ているのを10年以上前から見ていた。
常に一定のリズムで打つその姿は、とても落ち着いている。
特にリーチを受けた後の回し方は見事なもので、いつテンパったかわからない雰囲気から、藤崎は「忍者」と呼ばれるようになった。
ただ、私はそのままの打ち方では致命的にMリーグのルールには合わないだろうな…と勝手な予想をしていた。ダマテン忍者というキャラでは、さすがに赤アリトップ取り麻雀は勝ち切れない。
しかし藤崎はそんなことはわかっていた。
この親リーに躊躇なく追っかけ、アガリ切った姿もそうだが、他の局でもすごい押し方を見せたり、手役へ拘らず愚形リーチを打ったり…と、私の知っていた藤崎はもう既にここにいなかった。
そして…
表情がとても豊かで面白い。
高宮のような美しさは一切ないが、今後必ずMリーグを盛り上げてくれる、癖が強くて楽しみな選手がきたな…という印象だ。
今年のKONAMIの麻雀は面白くなる!
さて、ラグビーではゲームセットではなくノーサイドという。
敵と味方関係なく、検討を称え合いましょう…という意味が込められている。
麻雀でも対局中は相手を騙したり、嫌がることばかりを考えるが、終わった後はノーサイドの精神で感謝の気持を持っていたいものだ。
ノーサイド!
(白鳥+71.6 藤崎+3.2 小林-24.4 和久津-50.4)
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」