ハナ差でも勝てればいい…パイレーツ浮上の鍵を握る朝倉康心、2年目の戦略【熱論!Mリーグ】担当記者:masasio

 赤赤の待ち。

待ちも打点も充分だ。

ドラドラの朝倉、たろうのリーチに飛び込んでしまう。

はたろうのリーチ後に引かされた牌。

放銃は致し方ないだろう。

分岐点はたろうの11巡目。

を切るかを切るかというところ。

たろうは切りを選択。

自身の目からが3枚ずつ見えており、他家からするとが使いにくくなっている。

解説でよく言われる「場況が良い」というのはこういうことだ。

場況が良い(他家が使いにくい)を残したたろうがお見事だった。

是が非でもトップが欲しい朝倉にとって手痛い放銃になってしまったが、実は朝倉にとってたろうは相性が悪い。

昨期は5戦戦って、たろうの着順を上回ったのは1回しかない。

今期も2戦戦ってトップを1回献上している。

朝倉にとってたろうは天敵の一人だ。

33本場

親の朝倉が何とかテンパイで連荘。

イーシャンテンでなんとかアガリに結び付けたいところだが・・・

またもや立ちはだかったのはこの男。

たろうだ。

絶好のカンを引き入れると、迷うことなくシャンポン待ちでリーチ!

を切ればのリャンメン待ちだったが、でアガった時の打点を重視した選択だ。

いくら役牌とはいえ、字牌は充分出アガリも見込め、実はアガリ率もリャンメン待ちとあまり変わらないというデータもある。

頭の片隅に覚えておきたい豆知識だ。

狙いのではなかったが、を一発でツモって、なんとが裏ドラ。

朝倉にとっては手痛いハネマンの親被りとなってしまった。

1

苦しい展開の朝倉にさらなる試練が襲い掛かる。

まずは親の寿人がをポン。

まだまだバラバラだが親で主導権を取りに行く。

さらにもポン。

早くなっているのかどうか微妙なところだが、さらにプレッシャーをかける。

普通に進めたのでは間に合わないと見たのかもしれない。

そしてたろうもテンパイ。

 

ここはそっとダマテン

普段のたろうなら、ツモって裏1のハネマン狙いでリーチするところだが、今は2着目を3万点近く離したトップ目。

打点上昇よりも、局消化を優先させる。

そしてドラのを引いて、のトイツ落としで迂回。

親の寿人の捨て牌からはまだテンパイかどうかは分からないが、万が一「ロン」と言われてしまってはたまらない。

トップを獲るために万全を期す。

朝倉テンパイ!

たろうはテンパイを崩しており、この瞬間は一番乗りだ。

は1枚切れで残り2枚。

打点的にリーチを掛けるかと思われたが、ここはを切ってテンパイを外した。

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