赤坂ドリブンズ・園田賢 マンズ染めを装って強い牌を打つ!他家の進みを止めつつ本当の敵を探る技術【Mリーガー30人の名手】

赤坂ドリブンズ・園田賢

マンズ染めを装って

強い牌を打つ!他家の進みを

止めつつ本当の敵を探る技術

【Mリーガー29人の名手】

Mリーグ2019 10/10

第2試合 東4局1本場 ドラ

東家 滝沢和典EX風林火山

24000

南家 小林剛U-NEXTパイレーツ

22000

西家 園田賢赤坂ドリブンズ

23000

北家 白鳥翔渋谷ABEMAS

31000

4巡目にカンチーと動いた園田。中を頼りにアガリに向かう、というより実際にはピンズを派手に捨てて相手にマンズの一色手を想定させているような切り出しを見せていた。

できるなら形式テンパイまでこぎつけたいが、ツモで園田が選んだ一打とは?

 

 

「テンパイを装い相手の手を止める」

ここで園田は何と切り。赤だけに他家に仕掛けられてもおかしくない牌だ。園田の狙いは

「一色手テンパイを装い、相手の動向を伺う」

だ。テンパイの雰囲気を出し、これに対抗する打ち手には手が入っている。オリ気配がみえたらそこはノーマークでよい。要は敵が誰なのかを明確にするのが目的だ。この局は、園田の打以降、無筋が場に出なくなった。

その間、園田はを暗刻にし、悠々と役アリのドラ単騎でテンパイ。

 

これに対し、唯一テンパイを果たした滝沢が打でリーチをかけるが、園田がこれを討ち取って決着した。

一色手のように相手に進行が読まれやすい場合は、自分からあえて強い牌を捨て「本当の敵は誰か」を探る。一度試してみるとその効果を実感できるはずだ。

 
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東川亮

赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter

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