チームとファンの想いを背負って、園田は親番を迎える。
魔法その4
取りダマ ウェイティングフォー
注目の園田の配牌、
まずまず、といったところか。
ここは、
打。役牌を切り飛ばして真っすぐリーチ手順!というのではなく、役牌を重ねての連荘も見ていることが伝わってくる一打だ。
2巡目はをツモって打。3巡目に、
を引いた!ここは、
打。周りの愚形が出来るよりも、役牌をトイツにした方が仕掛けも効いて柔軟だという狙いだろう。
次巡、
も引いた!数牌に手はかけられないので、ここは打。
次に引いたのは、
だ。ここは打。
7巡目、
を引いて打。頼む、なんとか間に合ってくれ…園田もチームもファンもみな同じ気持ちだろう。
次のツモは、
だ!これでドラ3のイーシャンテンだ。あと少し…
だがここで、
和久津にテンパイが入る。
ここはリーチで真っ向勝負。
待ちで、高目なら三色になる。現在3着目の和久津。ここは是が非でもアガりたい。
リーチを受けた園田、次のツモは、
。リーチ直前のは手出しだ。
一瞬の間ののちに園田は、
を打った!こんなでオリていたらドリブンズの浮上は望めない。ここは意を決して全勝負だ。
次のツモは、
だ。これもノータイムでプッシュ。
次に引いたのは、
!テンパイが入った!!ドラ3で役がない。リーチにいくか…
園田は、
を力強く「縦に」並べた。ダマだ!!!!
役がないと出アガリ出来ないとはいえ、現状のカンは良い待ちには見えない。このままめくり合いをしても勝機は薄いだろう。
それならば、が自分の目から4枚見えていることから、を引いての待ち変化、を引いての待ち変化、この2つの変化を本線にダマの選択をとった格好だ。
を引いての変化や、を引いてのイーペーコー変化もある。また、ダマでもツモればアガることは出来る。
けれども、親番でドラ3の手を、リーチを受けた状態で役無しダマに構えるのは想像を絶する胆力が必要だ。もし、和久津がをツモ切ったとしたら…考えただけで胸が引き裂かれそうだ。
しかし、園田は待った。ピンズ変化の先にあるこの手のアガリのため、そして、その先にある赤坂ドリブンズの復活のため、手変わりを待った。
和久津は次のツモは。河に並ぶ。
園田の次のツモは、