今もっとも無邪気な
プロ雀士コラム、
懲りない男・猿川真寿が綴る
「プロ雀士の夫婦事情」
第6回 門限を破ると凍死しそうになるよ4
チェーンを開けてもらえないということは、
ない人はむしろ不健全だ。
それでは、STEPごとにみてみよう。
STEP1 電話に出てくれる。
電話も基本は、出てくれないが、
アガリを、
STEP2 謝ればいれてもらえる。
チェーンを締めているぐらいだから、当然外から「ごめんなさい。
よって、ここは最新の文明の利器スマートフォンを使って、
そこで、「遅くなってごめんなさい。今度からは気をつけます」と小学1年生みたいな謝り方をするほうがいい。
悪い例は、「タッキーが泣きの1杯を5回繰り返して遅くなった」というように、
あとは、私は使わないが相手を引き合いに出すのは、
「えー ちみもこないだ酔って帰ってきたとき、3時だったよ。
STEP3 それでも、開けてくれないなら諦める。
人生も麻雀も見切りが、大事なのである。
私は大体15分頑張っても無理なら諦める。
LINEが既読にならないときは、
一応、いつ開けてくれるかわからないので、玄関前で寝る。
猫のように体を丸めて寝る。
開けてくれないからもう呑みいくというのは、
ただ、同じアパートの住人がガチャっと出てくることもあるので、
なぜか、私の住んでるアパートの住人よく出てくるんだよなー。
過去に、3回以上は玄関のところで寝たことあるな。
大抵、1時間ぐらい寝ると寒くて起きる。
そこで、また「すいません、寒すぎる」と告げると、
さて、去年の12月。
年末ということもあり、4日のうち3日ぐらい仕事あがりに、
しかも、そのとき私は門限があること自体を完全に忘れていた。
人は興味のないことはすぐ忘れる、というのは本当らしい。
その日はまた、一段と寒かった。
0℃ぐらいだったのではないだろうか。
さて寝るか、と思えないぐらい寒かった。
30分ぐらい経ってから、本当にこれ凍死するぞと思えた。
それでも、1時間は頑張った。
もう、限界だった。
移動しようと。
ただ、
一駅、自転車で走ればあるが。
いつ、チェーンを開けてもらえるかわからない。
そうだ、ファミレスに待機しよう。なにはともあれ、
しかし、家の近くのファミレスは24時間ではなかった。
もう閉まっていた。
とりあえず、体を温めないと。
松屋の電気がついていた。
砂漠の中でオアシスを見つけた人の気持ちが少しわかった気がする
とりあえず入って、温かそうなものを大量に摂取した。
しかし全然、体の冷えはとれなかった。
八王子一、暇な友達、たろうさん(本名、プロではない)
やはり持つべきものは暇人、ではなくて友達である。