やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃の麻雀コラムが今週も始まったのじゃ!
節目となる20回目を迎えた先週は、番外編として「雀荘ってどんなお店なの?」という読み物を書いたのじゃ! ネット麻雀もとっても面白いけど、実際の牌の手触りや音はやっぱり格別。そんな麻雀が気軽に楽しめる雀荘のご紹介をしたのじゃ。
まだ読んでない方には、ぜひ一度読んでほしいのじゃ🐦!
ある日突然、二人の美少年に同時に告白されてしまったらどうしよう!?
こうした妄想は、健全な鴉天狗ならば誰もが経験があるはずじゃ。しかもどちらか一人しか選べない! そんな時、お主ならどうするのじゃ? 急に何の話をって……もちろん、麻雀の話じゃよ?
そう、たとえばこんな風に!
役牌くんと平和くんの両方から告白された!
2つの手役の可能性が見える手牌が来たとき、どちらの役を選べば良いのかのう?
今日はそんな悩ましい状況での打牌選択についてお話するのじゃ!
「全体役」と「部分役」とは?
麻雀の手役は、大きく分けて2つに分類することができるのじゃ!
「全体役」と「部分役」という言葉を聞いたことはあるかのう? ご存じない方も心配ご無用、ちゃーんとイチから説明するのじゃ!
・全体役とは!
手牌全体で条件を満たすことによって成立する手役。
代表的なものは平和とタンヤオ。混一色や対々和などもこれに該当するのじゃ。
・部分役とは!
手牌の一部分が特定の形になっていれば、その他の部分がどんな形でもOKな手役。
代表的なものは役牌や三色同順、一気通貫などじゃ!
基本は「全体役」!
この分類をどのように使うかというと、先ほどのように2つの手役が同時に見えるときに、どちらを狙うのか! といった場面で役に立つのじゃ。全体役は手牌全体で条件を満たせば成立するのに対し、部分役は特定の形を作らなければ成立しない役。つまり、部分役には高めと安めが存在するケースが多いのじゃ!
はじめにお見せしたこちらの牌姿を例に取ると
東1局南家5巡目ドラ
①全体役の「平和」を狙ってを落とした場合の聴牌形
どちらで和了っても「リーチ・平和・ドラ1」の3翻。
②部分役の「役牌」を狙ってを落とした場合の聴牌形
でアガると「リーチ、ドラ1」で2翻。でアガると「リーチ、、ドラ1」の3翻。
高めと安めが存在する「部分役」狙いよりも、必ず3翻になる「全体役」狙いの方がお得になっていることがわかるかのう? また、待ちが両面になりやすいのも「全体役」狙いの大きなメリットじゃ。
こうした理由から、全体役と部分役で2つの手役が見えるときには、全体役を優先する方が得になることが多いのじゃ!
もういっこ、例を挙げてご説明するのじゃ!
東1局南家5巡目ドラ
さあ、こちらはどうじゃ?
123の三色同順くんと、平和くんに同時に告白されてしまった! 今回はどちらの美少年と付き合うのが良いか分かるかのう?
そう、今回も全体役である「平和」を優先して、5ブロック打法
の観点から最も弱いターツであるのペンチャンを落として行くのが良いのじゃ!
ここで「全体役」のもう一つのメリット、面子が完成するツモだけでなく、好形に変化するツモもすべて有効牌になるというのが活きてくるのじゃ。
今回の牌姿では筒子のツモで両面に厚みができたり、ツモで索子が両面に変化したりと、直接的な受け入れ以外にも前進できる牌が多く存在するのじゃ!
対して「部分役」である三色同順は特定の形を作らなければ成立しないため、リャンメンに変化するツモや安め引きで手役が崩れ、一気に手が安くなってしまうのじゃ!
決まれば華やかで高打点になる三色同順、しかし完成させるためには、、とピンポイントに三種の牌を引く必要があるため、実は結構大変!
この2点から、全体役と部分役を選べるときは、全体役を優先してあげるのが手作りの基本じゃ!
部分役の方がお得な時!
ここまで部分役のマイナスの面ばかりを紹介してきたけれど、もちろん良いところだってあるのじゃ。例えばこんな牌姿、じゃーん!
東1局南家5巡目ドラ
今度は一気通貫と平和に同時に告白された場面じゃ!
さっきまでの考え方ならば、全体役である平和を優先する打が良さそうに思える牌姿。しかし打とした後、先に筒子のリャンメンが埋まってしまうとこんな聴牌になってしまうのじゃ。
手役も赤もドラもないカンチャンの聴牌、リーチをかけるのもためらってしまう形じゃ。
それに対し、一気通貫を狙ってを落としていけば、必要なとがペンチャンとカンチャンのため「安めが存在しない形になっている」一気通貫の聴牌となるのじゃ!