あなたは
伊達朱里紗になって
勝利の水を飲めるか?!
実戦! 伊達朱里紗
何切る5選!
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2021年12月16日
話題沸騰。伊達朱里紗の選択が面白い。
伊達の打牌を見たあとには、「確かにそういう選択もあるなぁ…」という納得感とともに、新鮮な驚きを覚える。
この試合も、伊達の選択が要所で光った。
この記事では、何切る形式で試合のターニングポイントとなった伊達の思考を追っていきたいと思う。
みなさんも「伊達は何を切るのだろう?」「自分ならこれだな」と考えながら見ていただけたら幸いである。
第一試合
東1局。
伊達は、
4巡目にしてドラ2枚と赤を手中に。
そこへ、
対面の村上からが出た。
第1問
Q.このを伊達は…
①スルー ②ポンして打 ③ポンして打
正解は、
ポンをした! そして、
③ポンして打とした理由を考察してみよう。
まずポンをすると、
①一手進んでリャンシャンテンになる
②が薄くどのみち門前ではやや厳しい
③仕掛けることによって他家にプレッシャーを与えながら進行出来る
④対面の村上がに続いてを切ってきたことによって、マンズのホンイツをしている可能性が出てたのでのポンにもある程度期待が持てる
これらが理由として挙げられるだろう。
そして打→としていくのが趣深い。高い手で仕掛けたとはいえ、先手がとれそうにない手牌なので、片アガリの可能性があるターツを払って、
++++ポン
の5ブロックに構え、残りの部分を安全牌に充てるのが狙いだ。
対して、を持っての6ブロック進行は、中盤にどこか1ブロックを払わなければいけなくなって守備面に不安が残る。
ポンをして前に出るけれども、がむしゃらに突っ込んでいくわけではない。そんな絶妙なバランス。
他の選択肢も紹介すると、①のスルーは門前での最終形が好形になるのが魅力的だ。①も有力だろう。私は①にしそうだ。②のポンして打は、6ブロック進行の喰いタンとなって、手牌が短い状態で真ん中の牌ばかりになるので、あまりオススメ出来ない。
この手は12巡目に、
松ヶ瀬のリーチを受けながらを引き入れる。取っておいた安全牌のを切ってテンパイだ。
いきなり伊達に寄っていくカメラ。3秒間だけ僕らは突然恋をするが、
この局は松ヶ瀬の一発ツモ。2000-4000のアガリとなった。