祝
トッププロ対局
Mリーグ発進
今年一番の麻雀業界の話題は、なんと言ってもMリーグですね。
本誌が発売される頃には、ドラフト会議も終わり、選手も決まっているでしょう。
指名されたプロのみなさん、おめでとうございます。
惜しくも出場できなかった選手も、チャンスは続きますからね。
私は30数年前の学生時代から麻雀の記事を書いてますが
「ついにこの時が来たのか」
と素晴らしい企画と運営に嬉しい限りです。
ギャンブルライターの私ですが、脱ギャンブル宣言も素晴らしい。
錚々たる大企業が協賛してくれるんですから選手の責任は重い。
元もとクリーンで強い選手が選ばれるのが基本でしょうが、選ばれた選手は、リーグとファンの期待は絶対に裏切れません。
「ご迷惑をおかけしました」
というレベルではなく、莫大な損害をかけることになるので。
うーん、私が言うと白々しいかな。
さて、ギャンブル全盛だったフリー麻雀創成期、主に高田馬場や歌舞伎町の裏側のローカルな話。
「リーチ、これでトップだろ」
「高いんじゃあ振れねえな」
お気づきの方もいると思いますが、ツモり三アンコのマンガンです。
出ればノミ手の可能性大。
言ってる事は嘘では無いんですが、ライバルを降ろしてツモ数を稼ぐアコギさ。
今のフリー雀荘ではシャミセンと認定されます。
当時の麻雀卓は、今の全自動卓より一回り小さい木製のテーブル。
先ヅモ当たり前、先切りもOKな店が多かった。
ローカルな話ですが。
「ポン、先ヅモはちゃんと返せよ」
小手返しで違う牌を返す人もいたし。
「どっちか分かんねえよ、この2枚から勝手に取れ」
ちょっとだけ良心的に見えますが、実は2枚とも要らない牌で、先ヅモの有効牌は手に収まったまま。
当時の私は東風戦がメインだったせいもあり、ゲーム回しが今の全自動卓並みに早かった。
私が先ヅモ先切り。(すみません)
遅い上家が「リーチ」。
慌てて先切りのを引っ込めようとすると、「通し!」だって。
いつもセコい彼の意図がバレバレ。
ドラがだったので待ちはペン確定。
「はっは~ん」
て周りから笑われてました。
現在の私の店のセットの年配のお客さんの中には、当時のマナ悪そのままの人たちもいます。
捨て牌が6枚切りじゃなくて、延々と横に長い。
と言っても、不特定多数のメンツと打つフリーじゃないので、何の問題もありません。
「ここの牌通ってるんだっけ?」
「さあ」(ホントは知ってる?)
分かりにくいと思うんですが、改善する気はなさそうです。
フリーやプロの対局とは違いますからね。
オーバーアクションの引きヅモや、牌の強打も多いです。
昔の木製卓のマットは分厚くて強打してもあまり音がしなかった。
その時の感覚のまま今の卓で打つと、けっこうな音になります。
オーナーの私は卓が心配ですが、気持ちも分かるのでめったに声はかけません。
当時の私の主戦場ではジャマポンも多かった。
「ポーンッ」
「ダメだよ、チーで切ってるし」
「分かった、カンにするわ」
当時の麻雀はギャンブル含みが当たり前の楽しみだったんです。
これらはプロ団体発足以前のバラ打ちの時代の話。
その後プロ団体ができてついにMリーグまで発展。
当時は想像もできないほどの素晴らしい環境です。