【熱論!21人のMリーガー】近藤誠一・セガサミーフェニックス〜心も体も全裸!積み上げてきた理論をすべて捨てて挑む男〜

熱論!21人のMリーガー

近藤誠一・フェニックス

〜心も体も全裸!

積み上げてきた理論を

すべて捨てて挑む男〜

文・masasio【セガサミーフェニックス担当ライター】

 

2018年12月16日お茶の間に衝撃が走った。

 

熱闘Mリーグで近藤の入浴シーンが放送されたのだ。

熱闘Mリーグは麻雀チャンネルではなく。ニュースチャンネルでの放送。

麻雀のことをよく知らない方もたくさん見ていたと思われるが、いきなりおじさんの入浴シーンを見せつけられては、さぞ驚いたのではないだろうか。

近藤誠一55歳 独身 彼女無し

温泉に浸かりながら「結婚して子供が欲しい」と語る近藤はどこか寂し気だった。

放送では、温泉以外にも、ビールを飲んでそばを食べてとどこにでもいる普通のおじさんのどこにでもある光景が映し出されていた。

さらに同僚の女性陣からも・・・

 

 

 

 

 

 

 

「ナシ」認定されてしまう。

まさにどこにでもいる普通のおじさん。

しかしひとたび麻雀牌を握れば、普通のおじさん近藤は豹変するのだ!!

 

10月11日

近藤はMリーガー21人の中で最後の登場だった。

村上のリーチに対し、ここが勝負どころと言わんばかりにドラのを一発で勝負して・・・

しっかりマンガンをアガリ切ったり・・・

続く2回戦は東場で断トツになった亜樹を

メンタンピン一発ツモ三色の3000/6000で猛追すると、

Mリーグ史上に残るであろうこのホンローチートイツを亜樹から直撃し、2連勝でデビューを飾った。

近藤はMリーグだけにとどまらず、他のタイトル戦でも圧倒的に勝ちまくっている。

まずは、11月28日に所属団体の最高位戦のトップを決める最高位決定戦優勝

Mリーグ、赤坂ドリブンズに所属する、村上、園田両選手を破っての優勝だ。

さらには、12月9日麻雀最強戦準決勝では国士無双をアガり、決勝に進出すると・・・

続く決勝でもメリハリの効いた押し引きを見せ、そのまま優勝してしまった。

Mリーグ開幕から2か月の間にビックタイトルである最高位と、最強位を連続で獲得。

間違いなく今Mリーグの中で一番、乗りに乗っている選手だろう。

冒頭のさえないおじさんの見る影もない活躍だ。

近藤といえばやはり、強烈な押しっぷりや、手役狙いが印象に残るが、昔から今のような打ち方だったわけではない。

昔の近藤はそれこそ普通の麻雀。つまり効率に則った麻雀を打っていたそうなのだが、何がきっかけで今のようなちょっと変わった打ち方に変わったのだろうか。

たしかに近藤は結果は十分に残しているが、打ち方に関しては、正直言って理解が難しいところも多く、非常に興味深い。

近藤の著書マイナビ「大きく打ち大きく勝つ麻雀」によると、最高位戦飯田正人永世最高位が亡くなったことがきっかけだと書かれてあった。

以下引用

「これまで積み上げてきた理論は、全部捨てよう。自分が経験したことで身につけてきた感覚だけで、これからは勝負しよう。敬愛する飯田さんが、まさにそうであったように」

そして理論を捨てて打っている状況をこう表している。

「当時私が感じていたことを、あえて平たい言葉で表現するなら、(気が狂っている)です。

そのせいかもしれませんが、ちょっとでも気を抜くと、また理論が頭をもたげてきます。

はっきり言ってかなりうるさくて、しつこくて、とても迷惑です。そんな時は(お願いだから、黙って見ていてくれ!)と言い聞かせ、無心になって打つように心掛けました」

引用終わり

近藤は飯田がゲストに入っている日は、朝から客として雀荘に行き、ずっと同卓希望を出して、一緒に麻雀を打つほど飯田のことを慕い、敬愛していたそうだ。

敬愛する飯田の死をきっかけに、スタイルを変えて大成功を収めた近藤。

最後に理論を捨てた近藤の選択が光る一局をご紹介しようと思う。

配牌がこちら。

赤とドラ、役牌のがトイツでまずまず。

近藤は第1打は、ここはまだ手なりで打つ。

次巡重ねて一枚切れのを切る。

ここも自然。

次にも重ねてチートイツイーシャンテン。

ここで

これも自然だろう。

ここまでは自然な打牌を重ねている。

チートイツイーシャンテンからまさかのツモ。

メンツが完成して嬉しいツモだが、チートイツイーシャンテンも崩したくない。

となれば切る牌はしかないが、

近藤はメンツ完成を拒否する切り!

チートイツ一本に絞る。

一般的にチートイツとメンツ手の天秤になる場合はどちらかに決め打った方が良いとされているが、この手から中を残してチートイツに決め打つというのはなかなかできない。

まさに近藤ならではの一打といえよう。

そして狙い通りドラのを重ねて・・・

1枚切れの絶好の単騎でリーチ・・・せず。

ダマテン。

1枚切れの字牌単騎でアガれる確率は高く、打点もマンガンからハネマンにアップし、裏ドラによっては倍満まで狙える。

理で打てばリーチでもおかしくなかったが、感覚に身をゆだねた近藤はダマテン。

やはり自分の手出しが、ドラがにも関わらずで異常に見えるため、このメンツでは、いかに1枚切れの字牌単騎であろうが出アガリは期待できないとの判断だろう。

この判断がばっちりはまって、

トップ目の勝又からマンガンを出アガった。

勝又は近藤がリーチならさすがに切らなかったであろう。

理論にとらわれない近藤の選択が見事にはまった一局だったと思う。

セガサミーフェニックスは52戦消化して現在最下位。

直近で連続ラスを引いてしまい近藤自身のスコアも+7.9ptまで落ち込んでしまった。

しかしフェニックスはここまで近藤の出番が14戦と極端に少ない。

これは麻雀格闘倶楽部・高宮まりの13戦に次ぐ少なさだ。

ここからは今まで以上に登場の機会も増えるはずだ。

今現在、現役最強と言って差し支えないであろう近藤の出番が増えるということは、セガサミーフェニックスの成績もまさに不死鳥のように復活してくることと期待している。

熱闘Mリーグで「ビールがなにより好き!」と語っていた近藤。

自身が勝って、フェニックスをファイナルステージに導くことができるか。

おいしいお酒が飲めることをファンも楽しみにしている。

期待していますよ!!近藤さん!!

masasio

天鳳8段、元雀荘のメンバー。ライター初挑戦のニューフェイス。Twitter→こちら 

(C)AbemaTV