東家:渋谷ハル
南家:ルイス・キャミー
西家:龍惺ろたん
北家:多井隆晴
第6節。チームアキレスは、
「自分の力が及ばなかった」
と唇を噛んだ、えるの悔しい4着に続き、
「今日は逆風の日」
と語るほどに、厳しい展開となった咲乃も4着。
まさに、大ブレーキを踏まされていた。
そこへ、
「出させてくれ。」
と、名乗り出たのが、
監督、多井隆晴。
この日は、433444(なんの数字かは、神域リーグが好きな友達に聞いてみよう)の「たかちゃん」ではなく、
燃える麻雀の鬼「最速最強」モードの多井隆晴であった。
麻雀の節々からもその熱量は伝わってきた。
東1局では、
打とする。
チートイツだけは残すが、基本的に先制出来ないとみなしての、守備的な進行だ。
よくよく河を見ると、「その瞬間手の内で最も危険な」→の順に並べている。「徹底している」のが伝わってくる、なんとも味のある選択だ。
この局、
リーチと仕掛けに対して悠々とオリることが出来たのは、多井に先見の明があったからだ。
麻雀プロ最高クラスの守備力を、ここ神域リーグでも存分に発揮していく。
また、攻め方にも多井隆晴の「色」があった。
親番のイーシャンテン。
多井は、
を切った!
注目しているのは、
ここだ。
両脇の二人が早々にマンズの下(数字の小さい方)を切っている。
これは、我々も多井から学びたい「読み」だが、最序盤に切られた牌の2つ隣までは、持たれていないことが多いものだ。
特に、上家のろたんはをポンしているので、2巡目に切っているの周りは、手に薄いと考えられよう。
場況によってはを外すこともある手だが、ここは多井、自身の読みを使って、引きが嬉しくなるように手牌をマンズの下に寄せたのだ。
次巡、
待ちになって、光速リーチ!
これを見事とらえて、トップ目に立つ。
南3局にも、
追加点をあげ、神域リーグ開幕以来「3年越しの初トップ」まで、あとはオーラスを残すのみ。
「トップ」と言えば、第6節を迎え、チームグラディウスには、未だトップがなかった。
しかし、チームの士気は確実に高まっていた。
「今まで取った中で一番嬉しい2着かもしれない」
と、涙ながらに話した、前節2着の鈴木勝。
1試合目、