『攻めて攻めて攻めまくれ』 ミスター赤シャツ喜多剛士【麻雀最強戦2025 政権抗争勃発】観戦記【A卓】文:宮水さくら

『攻めて攻めて攻めまくれ』 

ミスター赤シャツ喜多剛士

【A卓】担当記者:宮水さくら 2025年8月16日(土)

※この観戦記は読みやすさ重視のため敬称略とさせていただきます。

麻雀最強戦2025「政権抗争勃発」A卓に出場するのはこちらの4名。

石井良樹 

山形県の観光特命つや姫大使に就任し、石井の直談判で最強戦各予選卓の優勝者に「つや姫」の提供があるそうだ。山形県を背負った石井がつや姫を全国に広められるように負けられない闘いに挑む。

喜多剛士 

読者アンケート第3位になり予選を勝ち上がり出場を決めた喜多。広島から参加の地方プロだ。アマチュア時代からずっと参加していた最強戦に対する思いを勝利で実らせることはできるか。

白鳥翔 

Mリーグでは渋谷ABEMAS所属。第41期鳳凰位を獲得し、もはや説明のいらない実力を持ち合わせている。

滝沢和典

Mリーグでは、KONAMI麻雀格闘倶楽部に所属。今期のMリーグから、麻雀のスタイルを大きく変えて仕掛けや愚形の立直が増え、麻雀の手数が増えたそう。積極的に仕掛けてアガる滝沢の麻雀が楽しみだ。

東1局1本場

白鳥から石井に2900の横移動が起きた次局。白鳥が切った【5ソウ】を親の石井がポン。積極的にタンヤオでのアガリを目指しにいった。安全牌が無い進行になるので、他家からのリーチに対応しにくいのが悩みどころ。

ここで七対子一向聴だった喜多がドラの【8マン】を重ねて、【發】単騎で立直。

【5ソウ】をポンしていた親の石井がトイトイの一向聴に。

しかし、その後に引いた【發】をツモ切ると喜多の立直に放銃に。


なんと【4ソウ】が裏ドラになり、裏裏の七対子。立直七対子ドラ4の跳満12000の一本場12300のアガリに。

東2局1本場


東1局1本場に12300点の加点をした喜多が積極的なタンヤオの仕掛けに出た。

この手牌から石井の切った【2マン】をポン。

先ほどの石井のタンヤオの仕掛けと同じように安全牌を残しての進行ができないので、危険と隣り合わせの仕掛けだ。


喜多の手牌は【8ソウ】ツモで、【3ソウ】【6ソウ】【9ソウ】【4ソウ】【5マン】【5ピン】の受け入れのある一向聴に。

タンヤオの仕掛けなので【9ソウ】では役がつかない。

直後に、滝沢が【6マン】ツモ。ドラの【9マン】が対子の【5マン】【8マン】待ちの立直。


親の白鳥も【6マン】を引き、789の三色がつかない安目の聴牌だが【8ソウ】切りでペン【7ソウ】待ちの追っかけ立直。


2軒立直に囲まれた喜多の手牌は安牌が無い。ほぼノータイムで【5ピン】切り。何もないなら一人の現物を切ろうということだろう。思い切りの良い打牌に見ていて気持ちよかった。


その後、【白】を仕掛けていた石井が【8ピン】ツモで【9ピン】を勝負して【1ピン】【4ピン】聴牌。

滝沢が暗刻の【1ピン】をカンして新ドラが【5ソウ】に。

新ドラの【5ソウ】は喜多に2枚。依然として安全牌が無い喜多は新ドラの【5ソウ】をツモって元ドラの【9マン】を勝負。安全牌が無い状況とはいえ、ドラを切り飛ばす胆力に痺れた。

この局は滝沢が【4ピン】を掴み石井のアガリになった。

東4局

37300点持ちのトップ目で迎えた喜多の親番。このリードを守り切りたくなる所だが、喜多の選択は攻めて攻めまくる事だった。

下家の石井が【1マン】をポンしている局面で、喜多のこの手牌。【3マン】をツモって生牌【發】を切った。この一打から、「この局はまたまだ加点しますよ」という喜多の意志が汲み取れる。

この【發】を石井がポン。

喜多の手牌はカン【3ピン】、カン【7ソウ】の選択が入る。ここで喜多はカン【7ソウ】を払い、【2マン】【5マン】【3ピン】の一向聴に。

ポンしている【1マン】を引いた石井が加カンし、新ドラが【7マン】に。

喜多が【5マン】を引入れカン【3ピン】の立直に。タンヤオ一盃口で役はあるが、ここで自分の通過を決めに行くような勝負の立直。

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