今シーズンに賭けた想い 岡田紗佳 皆に桜の花束を【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 10/6 第1試合】担当記者 後藤哲冶

今シーズンに賭けた想い 

岡田紗佳 皆に桜の花束を

文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年10月6日

岡田紗佳の昨シーズンを形容するのであれば、「地獄のようだった」と言って良い。

シーズンの最終盤になんとかトップを獲得したものの、度重なる不運で、スコアは自身初の-500pt超え。
チームもレギュラーシーズンで姿を消すこととなってしまい。
岡田は麻雀以外での出来事も重なり、後悔の残るシーズンになってしまった。

そしてオフシーズンにはチームのドラフト1位指名選手だった内川幸太郎が、チームを離れることに。


岡田紗佳選手のX投稿より)

結果としてEX風林火山の選手とはなったが、チームを離れることとなってしまった内川に対して、一番思うところがあったのは岡田ではないだろうか。

今シーズンもここまで苦しい戦いが続いている。
チームの為、ファンの為。そして今年こそはと覚悟を決めた自分のために。

岡田が今シーズン4回目の登板へと向かった。

第1試合

東家 鈴木たろう (赤坂ドリブンズ
南家 岡田紗佳  (KADOKAWAサクラナイツ
西家 HIRO柴田  (EARTH JETS
北家 勝又健志  (EX風林火山

東場は、勝又がリードする形で進んだ。

東1局は、柴田から8000をアガると、

続く東2局は2000、4000のツモアガリ。

東3局でもたろうとのリーチ対決を制して2600のアガリを手にして、大きなリードを奪った。

東4局

反撃に出たい岡田はダブ【東】をポンしている勝又のテンパイをかいくぐって【2ソウ】【5ソウ】待ちのテンパイにこぎつける。
ドラの【2ソウ】でアガれば5200のテンパイだ。

たろうから【2ソウ】【5ソウ】【8ソウ】待ちのリーチが入るも、当然押していく。
【8ソウ】は岡田の手に暗刻なので、負けはない。引きあいだ。

ここまで苦しい手を我慢してようやく入ったテンパイ。
まずはひとつアガってトップを狙える位置に行きたいが。

ここを制したのはたろうだった。
ドラの【2ソウ】をツモアガリ、2000、4000の加点。
岡田はアガリがないまま、南場へ。

南1局

岡田の配牌。第一ツモ【4ソウ】は、テンパイの牌だ。ダブルリーチが打てる。
が、形はかなり悪い待ちに分類される1枚使っているカン【3ソウ】

しかしそれでも岡田はリーチといった。
一気通貫が見えるといっても、それは【5ソウ】【6ソウ】の2種だけ。
基本2手以上必要かつ、一手でドラを使える変化もない。
そうなれば、これは待ちが悪くてもダブルリーチを打った方が良いと判断。

これが功を奏した。
【3ソウ】を見事にツモアガって1000、2000。
これで反撃の狼煙を上げると。

続く南2局。迎えた親番。

発が暗刻で入った岡田は、3巡目にたろうが切った【6ソウ】をチーして、【1ピン】【4ピン】のテンパイをとった。
【赤5ソウ】含みのカン【6ソウ】はこの手において急所で、もちろんリーチは打ちたかったが、このネックを解消できて【1ピン】【4ピン】待ちになるなら、アガリ率は大差と判断。

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