小さな天才を襲った悲劇
───堀慎吾の苦難
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2026年1月30日
この時期になると毎日、下位チームのポイント状況が気になる。
Mリーグファンとしては、どのチームがレギュラーシーズンで姿を消しても悲しいからだ。
常勝軍団であるU-NEXT Piratesが敗退の危機だなんて信じられないし、新チームのEARTH JETSもまだまだ試合を観たい。
昨年、優勝争いをしていた赤坂ドリブンズだって負けて欲しくないのだ。
そんな中で、堀慎吾率いるKADOKAWAサクラナイツも、苦しいレギュラーシーズンを過ごしている。

堀は小さな天才として、このMリーグで無類の強さを世間に知らしめてきた。
どんな時に登板しても、堀が負ける姿は想像できない。
麻雀という競技の、性質を超えた所にいる存在である。
しかし、一戦目に登板となった堀がラスを引いた。
我々の想像できない世界が繰り広げられているような感覚だ。
残り30数戦あるとはいえ、チームは厳しい立ち位置であり、これ以上の負債を抱えるわけにはいかない。
この窮地を救うため、堀の連投が発表される。
しかし、画面に映し出されたのは目を覆いたくなるような惨劇だった。
第2試合
東家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
西家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
東1局2本場

親番の堀がドラ1のテンパイを外す。
まだ巡目に余裕があるため、アガリやすい好形を求めにいった。

先手を取ったのは仲林。
のトイツ落としを入れて、ピンフリーチである。

くっ付きのイーシャンテンで構える堀は、臨戦体制で降りる気など微塵もない。

しかし、テンパイが入る前に仲林の1,300-2,600が決まる。
感触の悪い親落ちだ。
東2局

アガって親番を迎えた仲林が手を止めた。
三色のイーシャンテンだったが、リャンメンを残すと手役は消えてしまう。
少考の末
切りとして、形よりも手役を優先するツウ好みな選択をした。



























