百恵ちゃんピンチ…
入浴写真SNS流出事件‼︎
女流プロ雀士
【百恵ちゃんのクズコラム】
VOL.6
前回までの「百恵ちゃんノート」
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このコラムの読者さんに幼なじみであるマイちゃんの頭の弱さをどう伝えたらいいか悩んだ。おかげ様で締め切りがギリギリである。
小学校の卒業文集の将来の夢の欄に
『おみず』
と書いて学校関係者を戦慄させたことでも書けばいいだろうか。
「本当はストリッパーって書きたかったんだけど先生にとめられたんだ…」
と悲しそうな顔で言っていたことを思い出す。だが彼女は文集に書いた通り、高級キャバクラ嬢となり現在はすすきのの一等地に自分の店まで出している。
SNS事件
百恵ちゃん、百恵ちゃん姉、幼なじみのマイちゃんは今でも仲が良い。
(写真左からマイちゃん、百恵ちゃん姉、百恵ちゃん)
時々各地で紛争こそ起きるが基本的に記憶力が大変乏しいパーティーメンバーで構成されているため誰一人怒りを持続することができないので基本的には平和である。
そんな幼なじみマイちゃんと百恵ちゃんは今でも家の普通のサイズのお風呂に一緒に入る。一度
「四日くらいお風呂に入っていないけど一緒に入ろう」
と言われ、さすがの百恵ちゃんも一緒に入ることを拒否したことがあった。
拒否されたことになぜか激怒しているマイちゃんを放置してお風呂に入り、しばらくすると後を追ってきた。
「仕方ないなぁ一緒に入ってやるか」
と思ったがドアを開けた彼女は服を着たままだった。そしてスマホのカメラをこちらに向け連写しはじめた。なぜかその後ろで姉も写真を撮り続けていた。腹が立ったが仕返しのやり方が汚すぎて笑ってしまった。
そうして百恵ちゃんの何十枚にも及ぶ入浴写真が撮れたわけだが、あろうことかこのオンナはSNSにアップした。気が触れてるとしか思えない奇行だ。もちろん許可など一切なかったので別の友人からの
「シルエットうつっててめっちゃうける」
というクソみたいな連絡でアップされてることに気が付いた。激怒しながら削除するよう促すと
「えーーーー!!なんで〜?綺麗だよぉ〜???」
というわけのわからないことを言いはじめたが普段何しても怒らない全知全能の鋼の心を持つ百恵ちゃんが珍しく激怒しているのをみてただことではないことに気付いたのかやっと削除してくれた。本当に疲れる女である。
マイちゃんに常識は通用しない。高校生の頃、興奮した状態で走り寄ってきたことがあった。息を切らしながら彼女の発した言葉は
「ねぇ聞いてすごい!!!うちらの周り、未年(ひつじどし)ばっかりなの!!!超すごくない!!??たまに申年(さるどし)もいるんだけど、、でもほとんどがヒツジなの!!すごいよ!!!!」
だった。当たり前である。我々は同い年だからだ。彼女は星座みたいなものだろうと勘違いしていたのだろう。百恵ちゃんは心底不憫だ、と思い彼女の将来を憂いた。
さらにマイちゃんは男の趣味まで悪い。百恵ちゃんも百恵ちゃんで変な人を好きになる傾向があるのであまり言えたことではないが、本当に趣味が悪い。
前歯がいっこもない無職男性、酒癖が最悪のホスト、謎のゴリゴリのロシア人等、“一体どっから探してきたんだよ”と毎度突っ込んでしまう様な怪しい男ばかり連れてくる。北海道の人口の少ない中、毎度毎度安定感がすごいな、と感心してしまう程のロークオリティだった。
そしてぶっ飛んでいるマイちゃんの相乗効果でとんでもないカップルが誕生するのだ。
劣化版シドアンドナンシーである。
現代のシドアンドナンシーは喧嘩の仕方も斬新なものが多かった。寝ている相手の髪の毛を切ったり、所有している服を全てギッタギタになるまで切り裂いたりと常人には理解しかねるものばかりだった。ある時車の後部座席に百恵ちゃんが乗ってる状態で喧嘩が始まり、幼なじみの態度に怒り狂った彼氏が猛スピードをだしはじめ、結果百恵ちゃんが一番ブチギレて喧嘩が収束する、ということもあった。
「もう勘弁して」というと毎度
「ほら、うちら納豆みたいな関係だから、、(><)」
と言われたが、その都度ビンタしたくなる気持ちを抑えるのが大変だった。