私は驚いた。園田はリーチをするかと勝手ながら思っていたが、園田はここは秒でヤミテンを選択。あらかじめ決めておいたか。
巡目が中盤だという点、待ちが非常に良い待ち、1300オールをアガれば寿人のマンガン条件は消せて、裏ドラを乗せて2600オールにでもなればこのオーラス好き勝手にできる。という点でリーチかと思ったが、ここは慎重策に出た。
例えヤミテンでアガったとしても寿人のマンガン条件は残るので、極力はアガリたくは無い所。寿人のテンパイ気配を見て、アガるかアガらないか決めたい。
勝又からが出るものの…。
当然の見逃し。寿人のマンガンツモ条件を消せないアガリなのと、巡目はもう終盤。アガる価値がドンドン減っていっている。
以前、小林が親番で連荘をし続けていたら白鳥に四暗刻単騎を振り込んだ事があった。それと同じだ。
ましてや寿人はマンガン条件。簡単に仕上げてくる。ここは見逃し一択だ。
寿人がド終盤にテンパイ。
ドラのが暗刻で、ドラ5の手牌。どこから出ても逆転の大物手だ。
これをテンパイを取りに来た勝又からとらえる!
出アガリでの逆転…。
こういうたらればがあるからこそ、Mリーグでのラス親の立ち回りは難しい。それが良く分かる最終局だった。
ギュっと目を閉じて頭を下げた園田が凄く印象的だった。
ドリブンズがセミファイナルに進むためには、園田の跳躍が必要不可欠だろう。その片鱗を今日見せつけてくれた。
セミファイナルまでのボーダーチーム、pirateとは約180ポイント差。半荘2回の直接対決でひっくり返る微差の点差だ。まだまだ目を離せない!
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。