技と強気のハイブリッドでABEMASを押し上げた 不屈のファイヤーバード白鳥翔【熱論!Mリーグ】担当記者:ゆうせー

イーシャンテンのままだ…4巡目の打の時点で三面張含みのイーシャンテンだった滝沢。受け入れは広いのに、有効牌が自分だけをよけて行ってしまう。

滝沢最後のツモ番。

無情にもが河に置かれた。

白鳥の一人テンパイが決め手となって、この半荘の幕は閉じた。

南1局、南2局とアグレッシブに攻め、オーラスは自身のテクニックで危なげなく形テンを入れてのトップ。力と技術とがハイブリッドされた白鳥の一連の戦いぶりが心に残った。

インタビューもまた、熱い想いを感じるものだった。

この勝利で、トップ率が46%になったことを聞いた白鳥は、こう話した。

白鳥『その分僕は素点が稼げる選手ではないので、コツコツ順位を積み重ねていくというのが本来のスタイルだと思うので、このくらいトップに偏ってくれると勝てるのかなという感じです』

なんとも謙虚なコメントだが、セミファイナル、ファイナルとチーム数が絞られていき、より順位を意識した戦い方が大事になる。白鳥の存在はABEMASにとって非常に心強いのではないだろうか。

それと、もう一つ綴らせていただきたい。Mリーグにはいろいろなスタイルの選手がいる。今日2戦目に出場した選手を見ても、技巧派の白鳥、超高打点打法の黒沢、最高形を見つつ感性で打つ茅森、お手本とされる美しい麻雀を打つ滝沢、と多種多彩だ。それでいて、皆がそれぞれに強く、格好いい。もちろん、皆様の身の回りにも様々なタイプの打ち手がいることだろう。

麻雀の良いところは、自由なところだと思う。自由だからこそ様々な打ち手が現れて、様々な打ち手がぶつかるからこそドラマが生まれる。だから、麻雀は、Mリーグは面白いのだと改めて感じた今日の2戦目だった。

白鳥の活躍でABEMASは2位浮上。セミファイナルへの切符をほぼ手中に収めた格好だ。

いよいよ火曜日の試合では6位Piratesと7位ドリブンズの直接対決。そして、来週3月9日(月)はレギュラーシーズン最終日だ。

リアルタイムでこの熱戦に立ち会えるのは幸せなことだと感じつつ、勝負の行方をしっかりと目に焼き付けたい。

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