もちろんこれは結果論で、実際に小林のリーチが入っているため、を先に切った黒沢の判断が正しかったと言えるのだが、「もしかしたら黒沢なら・・・」と期待してしまうのも事実だ。
やはり雷電、そして黒沢の麻雀は面白い。
南3局
日向が突き抜けた状態でゲームは終盤戦へ。
下位三人が競っており、まずは2着争いに注目が集まる。
早速小林がをポン。
フーロ率35%はMリーグ出場選手の中で最も高い数字だ。
※Mリーグ成績速報様(@mleague_results)より引用
小林の特徴は鳴いてからの手牌進行にある。
今回はをポンして打
はまだ1枚も切られていないため安全牌とは言えないが、数字の牌よりは安全度は高い。
常に安全度を考えて牌を残していくのが小林流だ。
さらに、捨て牌をよく見ると發を鳴く前にとペンチャンを払っている。
仕掛ける前から手牌をスリムにして後々放銃しなくて済むようにしているのだ。
しかしすぐに内川もテンパイ。
チートイツドラ2のチャンス手だ。
内川はタンキを選択。
単純に枚数で選んだだけにも見えるが、この後ツモってきたもツモ切ってタンキにこだわっていた。
小林がペンを嫌っているのは織り込み済み。
小林からが零れるのを見越しての待ち選択だ
すぐに小林がをつかむ。
が2枚切られたばかり。
これはさすがに放銃かと思われたが、を切って放銃を回避した。
もちろん内川のタンキのテンパイを察知しているわけではないが、が二人から切られた今、のちのちの方が危険になりそうなので先に切ったのだ。
しかし次の巡目にはが出ていってしまいそうだ。
そんな中、内川の手に訪れたのは「」
いくらを小林が持っていなそうでもほかの二人が持っているかどうかは分からない。
一方のはもしトイツで持っている人がいてもトイツ落としで切ってくれるかもしれない。
というわけで内川はタンキでリーチに踏み切った。
麻雀は1巡で状況がガラッと変わるから面白い。
これで助かったのは小林だ。
での放銃を回避すると、
安全牌はのみという危機的状況でも、端牌のをトイツで落として自身のアガリもギリギリまでみていく。
そして危険なは切らずにを切ってフリテンのシャンポン待ちでテンパイを維持。
なんとかテンパイノーテンで黒沢をかわして3着に浮上した。
なかなかアガリが出ない展開だったが、なんとかテンパイ料を手に入れギリギリのところで踏みとどまった。
オーラスは内川が黒沢から2000は2300を出アガリ試合終了。
セミファイナル進出がかかるPirates小林、かろうじて3着でゲームを終えた。
それぞれのチームの最終戦。
各選手の思惑が交差する中、非常に見ごたえのあるゲームだったと思う。
これからもこのような素晴らしい試合を観たいものだが、もうあとわずか1日で2チームが敗退してしまうのだ。
本日の結果を受けてのチームランキングがこちら。
全日程を終えた、現在2位のABEMASと4位のサクラナイツは雷電、Piratesの2チームより上の順位になることが確定したためセミファイナル進出が決定した。
フェニックス、麻雀格闘倶楽部、雷電の3チームは理論上こそセミファイナル進出は決定していないが、事実上通過が決定しているといっていいポイントだ。よほどのことがない限り、この3チームもセミファイナルに進出できる。
焦点はドリブンズがPiratesとのポイント差12.9ポイントを逆転できるかどうかだろう。
素点の兼ね合いはあるが、トップが1回でも取れれば逆転濃厚。
2着2着でもなんとかなりそうだ。
さらにここ最近ドリブンズは猛烈な追い上げを見せている。これぐらいの差ならあっさり逆転してしまいそうな気もする。
Piratesファンの方は不安で仕方がないと思うが、Piratesにとって明るい材料もある。