生粋のゲス雀士・仲林圭が尊敬する麻雀界のローランド・吉田光太プロとは⁉︎【仲林圭のゲスコラム】VOL.6

生粋のゲス雀士・仲林圭が尊敬する麻雀界のローランド・吉田光太プロとは⁉︎

【仲林圭のゲスコラム】

VOL.6

こんばんは。今週もキンマWebの時間がやってきた。このコラムの反響がすごい。昔に麻雀を打ったお客さんや大学時代の友達から連絡が来て、コラム読んでるよ!と言ってもらえる事があった。Twitterのフォロワーだけが見ていると思っていた仲林はビックリしている。その人達と今度セットをする事になった。ありがたいお話だ。

コラムをずっと見て頂いている方は分かると思うが、私は吉田光太が大好きだ。世界で一番尊敬している麻雀プロだ。彼よりもプロと言える麻雀プロは本当にいないと思っている。

それはなぜか。

麻雀というゲームは実力差が非常に出づらい。初心者が勝つ可能性が、他の競技に比べて圧倒的に高いからだ。そんな中、吉田と言う男は彼がイメージしている麻雀プロの姿から全くブレない。麻雀の勝ち負けなんてものではない。麻雀プロというものはこうあるべきだと言うところから全くブレないのだ。

ももいろクローバーZというアイドルグループをご存知だろうか。その中にあーりんというメンバーがいるのだが、彼女も自分のイメージしているアイドル像から全くブレない。ファンには佐々木プロと崇拝されるほど、彼女は彼女の理念から逃げないのだ。

吉田光太は麻雀界のローランドであり、矢沢永吉であり、あーりんなのだ。

吉田光太は昔モンドTVに出て、一時期脚光を浴びていた。しかし、いつのまにか最高位戦に移籍をし、存在感が薄くなっていた。メディアに出ていないところで、色々なお偉いさんに仲林を紹介してくれていた吉田光太。今、仲林が若干のスポットを浴びているからこそ、私は吉田と言う男に再度スポットを当ててほしく、コラムを書いている。それでもお世話になった大好きな先輩だからこそ、もう一度吉田の良さを知ってもらいたい。そう思ってコラムを書いている。

とある日、仲林はまた「まーくん」と言う雀荘で働いていた。同番はイケメンの店長と光太さんと仲林と言う3人だった。お客さんが来ない時間帯が続き、たわいもない会話をしていた。そんな中、光太さんが口を開いた。

「俺たちイケメンって配牌悪いよね」

また始まったか。そんな事あるわけがない。配牌は皆平等だ。そんな事ないでしょとツッコもうとした矢先、店長がめちゃくちゃわかりますと同意していた。お前もか。そう思ったが、この2人の会話を毎度ツッコんでいたら体力がもたないと思い、放置をした。

また違う日、仲林は光太さんと綱川プロとお客さんと言う4名で卓を囲っていた。

お客さんからのアンカンが入り、

ドラがになる。

仲林の手牌は

と言うアンカンされてしまっている待ちになってしまっていた。早く待ちを変えたいのだが、変えられず光太さんからリーチが入ってしまった。

一発目に持ってきたのは現物、ツモ切りをする。光太さんのツモ番になる。いつもはウニョウニョぐらいの光太さんの右手が、その時は異常なくらいウニョウニョしてた。まるで鞭で人を叩くかの様に、ツモる度、ブルンブルン手を振っていた。

仲林、危険牌を持ってきた。いつも以上にブルンブルンしている光太さんの右手。流石にものすごい手が入っている。仲林はアンカンされてしまっている亜リャンメンでは太刀打ちが出来ないであろう。苦渋の選択で仲林は降りることにした。

それから流局までは本当に怖かった。異常に右手を振る光太さん。光太さんと何回も麻雀を打ってきた俺はわかっていた。尋常じゃない手が入っている。ツモられない事を祈りながら流局を待った。無事流局し、光太さんが手を開いた。

美しい手だ。345の三色も出来ていて、ドラの、赤赤を使ったツモれば倍満の手だった。予想通り、いや、予想を飛び越えていい手だった。しかし読者の皆さんはお気づきであろう。

アンカンされている事に。

しかも、リーチ後にアンカンされたならまだしも、リーチ前だ。確かにまーくんではぽっちを採用しており、リーチ後にツモればいつでもアガリと言うルールだった。それにしてもあの鞭のような右手の動きはもはや三味線といっても過言では無い。手牌を開けられると、リーチをかけた時点で待ちが一枚も無いと言う事は想像していなかった。光太さんにアンカンされていたのに気付いてなかったのですかと聞くと、こう答えた。

「俺なら5枚目をツモれるかも知れないじゃん」

やはり薬に手を出してる可能性がある。印南か光太さんくらい幻覚が見えてしまっているのかも知れない。薬は冗談であるが、なんかよくわからないけどカッコいいと思ってしまった。まぁぽっちツモるかも知れないですからね、そう仲林が言うと、光太さんはこう言った。

ぽっちと言う偽物のアガリ牌であがってもツモの輝きを失ってしまうから、それはツモ切るよ」

やはり吉田光太と言う男は世界で一番カッコいい麻雀プロだったと改めて思った出来事だった。

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