堀慎吾プロの将来の夢…に泣いた夜。巷で少しだけ話題のプロ雀士コラム!【仲林圭のゲスコラム】VOL.9

堀慎吾プロの将来の夢

…に泣いた夜

巷で少しだけ話題の

プロ雀士コラム!

【仲林圭のゲスコラム】

VOL.9

こんばんは。またこのしょーもないコラムの時間がやってきた。コロナで世間は大騒ぎしてる中、仲林はコラムで大騒ぎをしている。正直、これだけ世間が自粛ムードだから硬い文章でいくべきかと思ったがこんな時こそ仲林の馬鹿な話を読んでもらってこんなバカいるのかと笑ってもらえたら嬉しいなと思う。

先日、俺もみんなも大好き吉田光太プロと飲んでいた。世界の小倉孝プロと3人で飲む約束をしていたのだが、小倉さんは24時まで予定があるからそれ以降に来るという事だったので、二人で飲み始めた。小倉さんは基本めんどくさがりやのため、ほぼ来ないだろうと思っていた。待ち合わせをしている中、光太さんからラインが来た。そのラインがこちらだ。

一発ツモする確率は6%。それは統計で出ている。16回に1回だ。つまりはほぼ小倉さんは来ないと言うことだ。もう少し優しくしてあげればよかったなと思ったが、こんなふざけたことをいう40代のおっさんにはこのくらいしてもいいかなとは思った。ちなみに結局小倉さんは来なかった。6%は引けなかったのだ。

さて、また昔話に戻って行こう。

とある日、仲林が出勤すると店の名前が突如変わっていた。「まーくん」から「pledge」になっていたのだ。吉田光太プロの店という看板に変わり、心機一転、内装も一新されてはいなかったが、メンバーもなにも変わってはいなかった。ただ、光太さんがオーナーになっただけだった。

ちなみにpledgeと言う言葉を知っているだろうか?意味は「約束」と言う意味だったそうだ。誰と約束したのかは知らないが、なんかカッコ良かったのでよしとした。

とある日、pledgeに出勤をすると店のドアが開かなかった。家の鍵と間違えたかとは一瞬思ったが違った。鍵が変えられてしまっていたのだ。そりゃそうだ。当時ほとんどお客さんがおらず、どうやって給料と家賃を払っていたのか謎だった。光太さんに連絡をして、近くの喫茶店でメンバー3人で待っていたが、結局そのドアが開くことはなかった。

そして、家もなくなり、仕事もなくなった仲林は堀慎吾さんの紹介で「悠遊」と言う渋谷にある雀荘で働き始めた。そこには寮もあり、堀さんと「悠遊」のオーナーの息子のケンジさんと3人で暮らし始めた。寮は渋谷の道玄坂を登り切った上にあり、2LDKの綺麗なマンションで皆さんのイメージする寮とは違う、非常に快適な部屋だった。ちなみにまだ堀さんは麻雀プロになる前で、仲林は1年目だった。

とある日、堀さんと寮でダラダラしていると、堀さんが呻き声をあげた。冗談で驚かそうとしても仲林は引っかからない。堀さん、暇があるなら洗濯でもしなよ、そんな事を言っていると、明らかに尋常では無い苦しみ方をし始めていた。流石の仲林も異変に気づき救急車を呼んだ。堀さんが死んでしまう、そう思っていた。

救急車が到着すると、堀さんと救急車に乗り込んだ。当時、堀さんに将来の夢は?と聞くとただ幸せな家庭を築く事とよく言っていた。堀さんは小さい頃に親が離婚をしていて、堀さんは父親に引き取られ、二人の妹は母親に引き取られたのだ。幸せな家庭というものに憧れがあったのだろう。ただ、当たり前の幸せを当たり前にするのが将来の夢だったのだ。病室で堀さんは泣いていた。あの非情な堀さんが涙を流していたのだ。ちなみに堀さんは実は情に厚く、面倒見がいい男なのだが、あまり褒めすぎると仲林のMリーグがまた遠のくので褒めるのはこれくらいにしておく。

堀さんを病院に送った帰り道、仲林は歩きながら泣いた。ただ幸せな家庭を築きたいと言う夢さえ叶えられず堀さんは死んでしまうのだと、世の中神様はいないのかと、仲林は泣いたのだ。堀さんのために泣ける仲林は非常にいいやつだ。友のために涙を流す男仲林。読者のみんなは感動した事だろう。

家に帰り、堀さんからの連絡を待った。どうか生きててくれと祈って寝た。眠かったから寝てしまっていたのだ。欲望には勝てない。寝て起きると堀さんから連絡が来ていた。入院すれば治る病気と言う事を聞かされ、本当にほっとした。何日かして堀さんは退院してきた。

そして、とある日、3人で仲良く暮らしていた平和な日常は崩れ去った。4人目が寮に暮らし始めたその日から、楽しい生活は一変してしまったのだ。

その4人目の男とは悠遊のマネージャーだった。「悠遊」のオーナーと子供二人はまるでクローンの様に瓜二つの3人だった。仲林はマネージャーが非常に苦手だった。理不尽な事ですぐ怒るし、お金にだらし無く、他人に厳しく自分に甘いと言うなかなかな男であった。ちなみに今では仲良くなっているのであしからず。

とある日、マネージャーに仕事中に理不尽な事で怒られた仲林は家に帰ると怒りのあまり、マネージャーの枕にゴキジェットを大量に振りかけた。隣で見ていた堀さんが大爆笑するくらいに振りかけてやったのだ。たぶんゴキブリであれば致死量は振りかけただろう。人間なら未知数だ。スッキリした仲林は就寝した。

次の日、マネージャーが仕事を休んでいた。根性なしめ、マネージャーという立場でありながら仕事を休むなど言語道断。精神を鍛えてやり直してこいと仲林は内心思っていた。ケンジさんにマネージャーは風邪でもひいたのかと聞くと、なんか咳が止まらなくなって喘息みたいになったと言っていた。それを聞いた仲林と堀さんは目を合わせた。仲林のゴキジェットが効いたのか。堀さんにこのゴキジェットの事は絶対に内緒だと強く口封じをした。結局大事には至らず、今でも存命している。

しかしながら仲林はこの人とこれ以上働くのは無理だと判断し、寮を飛び出し、仲林の実家に帰って行ったのだった。ここから、仲林社会人編がスタートする。

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