熱論!Mリーグ【Fri】
松本、多井を奮い立たせ、
渋谷ABEMASの危機を
救ってくれたのは…⁉︎
文・危険な鬼太郎【遊軍ライター】2019年1月11日
1月10日に行われた試合でABEMAはまさかの2連敗。一時期は400ポイント近くありダントツでリーグをリードしてきたが気づいたら連続ラスでもう6位。
試合数も残り20試合少々の中でチームの危機を救いに向かったのは最年少Mリーガーでした。
【一回戦】
今年絶好調男の寿人がこの形から中を加槓
多少は迷ってもいい順目だとは思うが、単純に自分のツモと打点を上げにかかる寿人らしい迫方だと思う。
その槓を受け魚谷が
をスライドさせてのリーチ。
さして自身の無いカンではリーチはしたくなかっただろうが、裏ドラを二枚見る貴重なチャンスを得たので積極的にリーチとした。
この積極的な攻めに困ったのは親の松本。
全員に対して完全安牌が無く、魚谷の現物で寿人の中筋のを切ると
手替わりしていた寿人に放銃。
嫌な放銃だと感じる人もいるだろうが、私は凄く良い放銃だなと感じた。明らかに高いであろう魚谷のリーチを3200点の失点で凌いだのだから。
その後、南一局でたろうとのリーチ合戦に勝ち
12000のリードを貰う。パブリックビューイングに来てもらっているファンの為にも3連敗は許されない!
そんな熱い松本の気持ちがこもったかのような見事なアガリだった。
続く二本場では、松本のカンチーに負けず魚谷が自風のをポン!ソウズをぶつけていき
ドラ3のマンガン聴牌。
その魚谷のをチーし、親の松本も
とのシャンポン聴牌。
この手をアガレれば、ほぼ松本のトップが決まるので降りずに攻め抜くと思いきや
このでを切り、受けに回った。
自分の待ちのとが1枚ずつ切れていて待ちが弱いのもあるが、降りた理由は魚谷の高打点が読み切れたからであろう。
明らかにホンイツ仕掛けの親の対して、何故魚谷がソウズをぶつけられたのか?それはドラが2枚ないしは3枚あるマンガン手じゃないとありえない。
魚谷という打ち手が信頼に足る打ち手だからこそ、ここでマンガンを放銃してはトップにはなれない。苦渋の降りだが、なんと冷静な判断だろうか。
オーラスもアガリ切ってチーム2連敗の悪い流れを断ち切り、チーム最年長の多井にバトンを渡した。
いつもの余裕のある表情ではなく、キリッとしている。カッコいい漢の顔だと思う。
【二回戦】
東2局、多井の先制リーチに対して寿人が追っかけリーチをかけるが、多井が勝ち切る。
こういっためくり合いの勝負ではABEMAは負け続けていたイメージがあるが、今日は違う。
裏ドラをめくる際にも思わず力が入る。
全てはファンの為に!チームの為に!
東四局でも多井は勝負をかける。
が一枚切れならば多井はなどを打ち聴牌を外すのかな?と思いきやノータイムでのリーチ。
が自分の目から3枚見えており、寿人の第一打がなのでを持っていないという判断だろう。
多井は自分の麻雀の事をピヨピヨ麻雀だと例えているが、これはもうヒヨコではない。ニワトリぐらい覚悟のいるリーチだ。
親の園田からリーチをかけられるものの
をツモアガリしてかつ、大きな裏ドラも乗せる2000-4000!
これまでの不運を一変させるほどの大きなアガリだ。
南一局、園田が面白い一打を見せる。
多井がを切っての先制リーチ。