ついに不倫の現場へ…プロ雀士・仲林が語る“おいらの結婚残酷物語”【仲林圭のゲスコラム】VOL.18

ついに不倫の現場へ

プロ雀士・仲林が語る

“おいらの結婚残酷物語”
仲林圭のゲスコラム】

VOL.18

 

こんばんは。本日もコラムの時間がやってきた。先日、日本プロ麻雀協会のリーグ戦がスタートした。放送対局であった仲林は1123と言う好成績を残している。

今からでもABEMAで視聴が可能なので、是非見てほしい。あまりの安定感に腰を抜かすだろう。そして、度肝を抜かれることだろう。パワプロであれば安定感◯がついてもおかしくないくらいに仲林の麻雀は安定している。堀さんは俺の麻雀を手なり野郎と言うが、それは違う。趣のある手役の追い方、点棒状況を完璧に理解した押し引きや仕掛けなど、理にかなった麻雀を打っている。東城りおプロがミスパーフェクトなら仲林はミスターパーフェクトだ。仲林の麻雀は普通とよく評価をされるが、ファインプレーをファインプレーに見せないのも技術が高いからこそだろう。自分で言うなと言う意見は受け付けない。

さて、また昔話に戻って行こう。フィクションだと思って読んでくれ。そして、胸糞悪い話なので心臓が弱い人はここで見るのを辞めるべきだ。

まりちゃんと渦中の男が二人で入っていった先はラブホテルだった。普通の人間であれば、そこで止めに入るだろう。しかしながら仲林は止めに入らず、写真を撮ることに専念をした。大学時代の友人が弁護士をしており、不貞行為の証拠として必要なため、もしそのような事態になった場合、入って出てくる写真を撮れと言う指令を受けていたからだ。

ラブホテルの近くにある花壇に腰掛け、仲林は2時間ほどラブホテルの脇で待っていた。ホテルの中に入って少しすると、

「今仕事終わった、今日何時くらいに帰ってくるの?」

というLINEが来た。旦那が帰ってくる前に帰らないとまずいからみたいな会話を中でしているのだろうか。冷静に11時くらいに帰るよと返信をした。

中で行われていることの想像が頭の中を駆け巡り、仲林は頭がおかしくなりそうであった。人生で一番長く感じた2時間だったと思う。

そして、まりちゃんと男が出てきた。しっかりと写真に収め、仲林は2人の後をつけた。

駅で二人は別れると、まりちゃんは家に向かって歩き出した。駅から家まで大体15分くらいの距離だった。別れたのを見計らい、仲林はLINEをした。今から帰るよと。

まりちゃんからは家にいるよというLINEが帰ってきた。アホかお前は。10メートル後ろを仲林は歩いているのに、家にいるとは何事だ。北区は貴様の庭か。

この時の感情をどう表せばいいかわからないが、怒りというより悲しみに近い感情が仲林を包んでいた。

家に着くと、まりちゃんに少し遅れて家の中に入った。

いつものように家に迎え入れるまりちゃんの顔を凝視した。ギリギリ俺が帰ってくるのに間に合ってよかったとでも思っているのだろうか。彼女の顔を見ているとふつふつと怒りが沸いてきた。仲林は一つ質問をした。

「今日は仕事の後、何していたの?」

まりちゃんは家に帰ってキングダム読んでいたよと答えた。

何を言っているんだこいつは。

頭でもイカれてんのか?ラブホテルはお前の家で、キングダム置いてあったのか?

そう怒鳴りつけたい気持ちを抑え付け、今日仲林が何をしていたのかを事細かにまりちゃんに話した。

少しずつ歪んでくるまりちゃんの顔を見ながら淡々と説明をしていく。そんな事してないと言うまりちゃんに、証拠の写真も提示をした。一通り話終わった後にまりちゃんがボソッと一言口にした。

「私、結婚向いてない」

体から力が抜けていくのを感じた。謝罪の一つでもあるのかと思いきや、こんなことを言っているのだ。ごめんなさい、もうしません、許してくださいと来るのかと思いきや、完全に開き直っていたのだ。

仲林の怒りは沸点を超え、まりちゃんのお母さんに電話をした。まりちゃんが浮気をしていること、そのため今後に関してはどうなるかわからないということを伝えた。

お母さんは何度も何度も謝罪をしてきた。しかし仲林は何も考えられる状況ではなかったため、右から左へと彼女の声は抜けるだけだった。

絶望に打ちひしがれた仲林は服を着替え、外に出た。コンビニでビールを買って、とにかく歩いた。現在の時刻は夜中の2時。部長には明日休むかもしれませんと連絡をいれた。

何時間歩いただろうか。気づいた頃には缶ビールを10本以上飲み、ベロンベロンになっていた。朝日が刺し始め、ついには新宿駅まで歩いていたのだった。

酔っ払った仲林は、俺だって他の女を抱いてやろうと思い、風俗に電話をした。歌舞伎町のラブホテルに入り、事を為したが、はっきり言って何があったかもほとんどわかっていなかった。

女の子が帰った後、ホテルの中で仲林は一人で泣いていた。何本目になる缶ビールかわからないが、それを飲みながらひたすら泣いていた。本心は、ただまた戻ってきてくれればいいだけなのに、彼女はそうしようとはしなかった。

目が覚め、家に帰るとまりちゃんのお母さんが家にいた。遠いところに住んでいたため、電車で3時間くらいかかるのだが始発で仲林家に向かったのだと言う。

まりちゃんとお母さんが仲林に土下座をしてきた。娘が申し訳ありませんでしたと何度も何度も頭を下げていた。

話し合いの結果、3つ決まりごとが出来た。仲林家側にはこのことは言わない。もう2度とあの男と連絡を取らない。仕事を辞めるという3つだ。

離婚はせず、二人の関係を修復する事を選んだ仲林達は何事もなかったかのように日常に戻っていった。当時仲林が一番望んだ未来に向けて近づきつつあったのだった

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