鋭い人は、40符の点数表とちょっと似てるのに気付いたかもじゃな! これは「符が倍になると、点数も倍になる」という法則があるためじゃ。なお、20符1翻が存在しないのは「20符の和了には最低でも平和・門前ツモの二翻分の役がつくため」じゃ。
3つの表を見て掛け算の九九を思い出した方もきっと多いはず。ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、「イチサン、ニーロク、ゴーニー」と緑色の部分を口に出して何回か言えばきっと覚えられるはずじゃ!
例外のケースも見てみるのじゃ!
最後に、「Yes,Noクエスチョンの表では符が求められないケース」についても補足しておくのじゃ!
そのためには、「そもそも符って何なのか」についての説明が必要じゃ。
「符」というのは「役」と呼ぶほどでもないけど、狙って作るのが難しい形(たとえば「手の中で暗刻を作る(+4~8符)」、「槓をする(+8~32符)」、「門前でロン和了する(+10符)」、「カンチャン待ちで和了る(+2符)」、「ツモ和了る(+2符)」など)に与えられる「点数の補助券」じゃ。
この「符」はどんな和了にも20枚は最初から与えられており、10枚貯めるごとに点数が増えるほか、端数については切り上げて計算されるという決まり。そのため麻雀の奥深さを増す要素になっている一方で、点数計算が複雑になってしまう要因の一つでもあるのじゃ。
では早速、実際の牌姿を見ながら説明していくのじゃ!
ロン最初の表と照らし合わせれば「平和(No!)」→「門前のロン(Yes!)」で40符になりそうじゃが…。
この手は基本の20符にの暗刻(+4符)との暗刻(+8符)、そして門前ロン(+10符)が加わった42符、その1の位を切り上げて50符の和了となるのじゃ!
これも最初の表を見れば「平和(No!)」→「門前のロン(No!)」で30符になりそうな手じゃが…。
基本の20符にの暗刻(+8符)、カンチャン待ちで和了(+2符)、ツモで和了(+2符)が加わった32符、その1の位を切り上げて40符の和了となるのじゃ!
「手の中に1・9・字牌の暗刻がある時は、符ハネ(符が切り上がって点数が高くなること)することがある」というのを、頭の片隅に入れておくといいのじゃ!
暗カン ツモこちらは基本の20符にの暗刻(+4符)、の暗カン(+32符)、そしてツモ(+2符)が加わった58符、その1の位を切り上げて60符の和了じゃ。
カンにつく符は暗カンか明カンか、晒した牌は何かによっても変わるため、初めのうちは「カンをすると符が増えて、和了ったときの点数が高くなる」程度にざっくり覚えておくのがオススメじゃ!
チートイツも例外じゃ! 七対子は25符2翻として計算する特殊な和了役。
「20符から40符まで暗記して、まだまだ余裕だよ!」という猛者の方はこちらも覚えて使えるようになってくれると嬉しいのじゃ!
終わりに
というわけで、今回は点数計算についてお話してみたのじゃ! どうだったかのう、難しかったかのう…? 一度で全てを覚えようとせず、まずは最初の「Yes,Noクエスチョンの表」を見ながら、実際に打ってみてほしいのじゃ! 簡単に符が求められることにきっとびっくりするはず。
点数計算を完璧にマスターするのは難しいかもしれないけれど、分かる部分からちょっとずつでも使っていけば、徐々にお主の体に身に付いて心強い味方になってくれるはず。お主の麻雀ライフがより豊かになることを願ってるのじゃ!
鴉天狗の姿をしたVtuber。キンマwebで『VTuber千羽黒乃の麻雀講座』を連載中。趣味は歌と麻雀。麻雀歴1000年、天鳳は最高九段。
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