村上淳の後悔と信念の麻雀 勇気ある選択でトップを奪取！【Mリーグ2020観戦記11／3】担当記者：危険な鬼太郎

これは東1局とは違い守備は捨ててもいい。この局マンガンさえアガれればトップになれる。仕掛けなければそもそもマンガンさえも見れないので渋々のポンだ。

惜しむらくはこのが瀬戸熊とモチモチな事だが…。

瀬戸熊が打。

手牌がまとまっているのでドラを手放した。これを親の近藤がポン！

ドラ３のイーシャンテン。こういう事をされると村上としても参ってしまう。

「近藤の打点は最低でも12000。もし放銃すればラスになる可能性が高い…」

こうなるとのポンが少し痛くなる。

村上はこの近藤のドラポンを警戒しながら手牌を進め聴牌！

覚悟を持ってを押した。近藤の第一打は。の側の牌は若干当たりにくいだろう…と思っての事だとは思うが、凄く怖い牌だ。

村上のこの尋常ならざる押しに、ドラポンの近藤が押される。

このは村上に切りにくい…。まだ役牌のやも近藤の目から見えておらず、村上に逆転の手が入っているように見える。

「まだ巡目はあるし、2着目の瀬戸熊は降りている。ここは…回るか」

近藤がこの打を選ぶのに相当時間を掛けた。慎重になるのは仕方ないが、これは明らかにマンズを掴んで回ったように見える。

瀬戸熊が村上の切ったをポン！

ドラポンには切りにくい牌をたくさん持っていた瀬戸熊だが、近藤が降りたのはもう見えた。このまま…近藤が聴牌をしなければ逆転トップだ！

近藤もを止めてテンパり返す。

そして3人聴牌でこの局は終局になった。

村上のホンイツの手を中心に回るとても面白い局だった。

次局は村上が親番の近藤の先制リーチを受ける物の、追っかけリーチをしてこれを一発ツモ。

リーチ一発ツモの2000－4000で逆転トップ！見事な逆転劇だった。

村上はなんとこれで５戦４勝というとんでもない記録を挙げている。これをどれだけ伸ばしていくのか？今から楽しみでもあり、怖くもある。