スペシャリストが動いたのは最後の勝負どころ! 小林剛、巧みな食いで麺麺位に【Mリーグ2021-22 4/28麺麺位決定戦】担当記者:東川亮

スペシャリストが動いたのは
最後の勝負どころ!
小林剛、巧みな食いで
麺麺位に

文・東川亮【特別対局担当ライター】2022年4月28日

勝負師は、常にハングリーだ。
勝負に、勝利に、そして日清食品製品の数々に。

今シーズンからMリーグスポンサーとなった、日清食品地和をアガったら一生分の「日清焼そばU.F.O.」をプレゼントする「チーホー出たら、ユーホーあげる」企画をはじめ、さまざまな形でMリーグを支援してきた。

今回は日清食品の協賛により、スペシャルマッチ「Mリーグ2021-22 麺麺位決定戦 Presented by 日清食品」が開催された。使用する牌は、この日のために制作されたオリジナルの「日清牌」。マンズは麺の「麺ズ」、ピンズはどん兵衛柄の「どんズ」、ソーズは「ソース」となっている。

麺麺位戴冠に燃える、4名の選手たち。

堀慎吾「シーフードヌードル」を「戦友」だと語った。競馬で負けて金欠になっても、こいつのおかげで生きていけた。この日の朝食もカップヌードル。麺麺位は譲れない。

待て、「シーフードヌードル」はウチの娘の好物だ。お前にゃあやれんよ。佐々木寿人の闘志はぐらぐらと煮えたぎっている。魔王と呼ばれる男が、この日だけは「ラ王」となる。

小林剛は、「U.F.O.」4つに30秒ずつ時間をずらしてお湯を注ぎ、全てを同時に食べ頃へと仕上げるという、雀荘勤務者特有の謎スキルを身につけている。独身男性代表として、負ける訳にはいかない。

丸山奏子の、可愛くとも心強い相棒。それが「チキンラーメン」のキャラクター、ひよこちゃんだ。普段見守ってくれているオジサンズの代わりに、丸山を麺麺位へと後押しする。なお、このぬいぐるみはガチの私物である。

実況解説は、「カップヌードル」コーディネートの小林未沙、そして「U.F.O.」ヘアの渋川難波コンビ。正直、今回の実況はプロのナレーターである彼女が適任だと思った。申し訳ないが、日吉辰哉だと噛みまくるわ間違えまくるわで、まともな放送にならなかった可能性がある。

さあ、決めようじゃないか。
最高にうまいやつは、そして一番ハングリーなヤツは、誰だ。

本放送URL

オリジナルCM

日家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
清家:佐々木寿人KONAMI麻雀格闘倶楽部
食家:小林剛U-NEXT Pirates
品家:丸山奏子(赤坂ドンブリズ)

ひよこちゃんを背に戦う丸山。

日1局、この手牌からひよこちゃん(【1ソウ】)を残して6麺(【6マン】)を切り、少しスリムに構える。

この試合で初めての食いとなる2麺(【2マン】)ポンで、4ソー(【4ソウ】)を切って1シャンテン。ひよこちゃん(【1ソウ】)は親の堀が非情にも第1打でたたき切っており、守備駒に使える牌として残す。

「そうそう、それでいいんだよ」

・・・いや、ホントに麻雀見てる?

日1局1本場、丸山がこの試合初のアガリ。ハングリー【發】)のみ、9ソー(【9ソウ】)をポンしており、テンパネして1300は1600。見慣れぬ絵面に、アガった丸山が一瞬固まった。

日2局。親番の寿人が7ソー(【7ソウ】)をチーしてダブ日(【東】)を後から食う構え、これはなるべく早く食いたい。

さらに6どん(【6ピン】)をカン。どんをカン。言葉の響きが面白い。

そこへ小林がリーチ。寿人、一転してピンチ。

いったんは9麺(【9マン】)トイツ落としでまわった寿人だったが、小林から切られた(【東】)を食って、再度前進。

4ソー(【4ソウ】)も食ってテンパイ。

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