速攻型最後の砦・石橋伸洋が我々に伝えたかったこと【Mリーグ2020観戦記11/17】担当記者:ZERO

なんでやねん。

不満顔の石橋。
久しく石橋の「ツモ」という発声を聞いていない気がする。

南2局1本場 惑わされない石橋

1本場、さらに石橋にチャンス手が入る。↓

チートイツのテンパイ。
私は単騎でリーチにいくと思った。

場況を見て欲しい。↓

全員ピンズを嫌っている。
(実際には全部山だった。というか3人合わせてピンズは1枚だった。)

つまりチートイとしてはこれ以上の待ちはそうそうない。
そしてメンツ手への変化も微妙だ。
をツモってのシャボにしてもそこまで良い待ちとは言えない。

…って!よく見たら!!

黒沢のをスルーしているじゃないか!

チートイを含めると門前テンパイも十分狙えるということか。
あれだけ鳴く男だけに見落とされがちだが、スルーすることだってあるのだ。

ツモれず流局→をスルー→そしてヤミテン。
我慢の展開が続く石橋に、神様から1本の糸が垂らされる。↓

鳴かなかったが暗刻になった!

乾坤一擲…!

盤石のリーチ!

これを丸山から捉えて7700!
相変わらずツモれないし裏ドラも乗らないが、これでトップ目に浮上した。

南2局2本場 丸山のぶらり1人旅

この局は丸山が6巡目にリーチを打って流局。
面白かったのは実況だ。

松嶋「石橋、もう秒速で手牌を伏せました」

爆笑した。先週、松嶋は熱闘Mリーグでも取り上げられていたけど、

初年度の堅さが抜け、「一緒にMリーグを楽しもう!」という松嶋らしいスタイルが華を開いている。この日の白鳥との掛け合いは抜群に面白かった。

松嶋「黒沢が鳴いた。クララが立ったみたいな。」

松嶋「周りにバラが咲いていますよね、黒沢さん。」

大体いじられているのは黒沢だが。

南4局 ご褒美配牌

2局挟んで迎えたオーラス。
石橋はトップ目で迎えた。

荒れ果てた大地で、ただ1人鳴き続けた。
自分より鳴く小林はチームメイトだから対戦することはない。

被せられ、手詰まることもあった。
そしてリーチを打ってもなかなかツモれず、誰かが追っかけてくると大抵は負ける。

それでも石橋は信念を貫き通した。

倒れるなら石橋のまま倒れたいと。「速攻型」最後の砦は俺だと!

愚直に鳴き、攻め続ける石橋にご褒美のような配牌が舞い降りた。

タンヤオで軽く流せそうだ。

これを丁寧に進め、そして最後もやっぱり

鳴いて、そしてライバルの内川のリーチがかかった直後だった。

「ツモ」

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