速攻型最後の砦・石橋伸洋が我々に伝えたかったこと【Mリーグ2020観戦記11/17】担当記者:ZERO

親の黒沢の現物を消費してしまうので、鳴かないMリーガーのほうが圧倒的に多そう。

石橋の今シーズンのフーロ率は27.62%で全体の3位。(1位は同じチームの小林)

何度返り討ちにあおうと、誰も付いてこなくても、たとえ「速攻型」が自分1人になろうとも、俺は最後まで鳴き続ける!

そんな強い意思を感じるポンだ。

その後はテンパイを入れるも…

丸山(下家)にマンガンをツモられてしまった。
タッチの差でアガられてしまったが
「高打点を防ぐためには絞りやオリだけではなく、早くアガるという手段もある」
石橋は我々に3年間、手牌と共に魂を削り、こうアピールし続けているのだ。

南1局 魂の叫び

石橋の魂の叫びは止まらない。

ここからをポン↓。

ドラもなく、点棒はまだ余裕がある。
この手牌もまた、鳴かないMリーガーのほうが圧倒的に多いだろう。

しかし、ドラがないからこそ、点棒に余裕があるからこそ…

相手の手を潰す価値があると言えるのではないか?
立ち上がれ速攻型!

しかしいつものようにアガリ牌だけ出ないまま、先制リーチを受ける。
ツモってきたのが無筋の。↓

 

下家のリーチに完全な安全牌はない。
このように速攻型は、「押しても引いてもマイナス」という局面を迎えやすい。

石橋もそんなことは分かっている。
しかしそこで俺が屈したら、ますますMリーグは「打点型」の住みやすい世界になってしまう。

俺がなんとかせねば!

石橋、魂のプッシュ。
ともすればラスに直結しかねない運命を背負いながらも前に進んだ。

この局も石橋の魂の叫びは実らず、親の内川のアガリとなった。↓

南1局1本場 3度連続の叫び

次局、石橋は親の内川の切った1打目に声を出した。

カンのチー。

ホンイツを本線に牽制しつつ、チャンタも見る。石橋は打とした↓

これは将来的にが待ちになった時への布石だろう。
ソウズのホンイツと見せかけて…のロンだ。

それにしてもこのは小林ですら鳴かないはずだ。
石橋のオリジナルである。

どれだけ不利になろうと関係ない。
キングはキングの麻雀を貫き通している。

しかし、そのキングの打ち筋はすでに見抜かれていた。
役牌をバンバン被せられた上に、2軒リーチが襲いかかる。↓

今回は安牌が豊富にある。

黒沢が丸山から一発で捉え、8000のアガリ。↓

南2局 ツモれない男

親を迎えた石橋が手なりのリーチ。↓

メンピンドラ1の。至って普通だ。

麻雀は会心の1局というよりも、こういう手なりで普通の手がアガれるかどうかが勝者を決めることが大半である。

勝者の抽選に漏れて、1人テンパイ。

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