静かなる役満和了…堀慎吾の卓越すぎる四暗刻手順【Mリーグ2020観戦記1/2】担当記者:masasio

茅森の選択はリーチの筋で通りそうなを切ってのダマテンだった。

ここで無筋のを切ってリーチしていれば次巡をツモアガっていたというのだ。

確かに勝負するなら待ちでリーチをしたいが、安全度の高いを切るのが普通な気もする。

難しい選択だったように思う。

ちなみに、ABEMAプレミアム会員限定で、対局後の選手インタビューを見ることができる。

あの選択はそういう理由だったのか!と新たな発見もあるので是非一度ご覧いただきたい。

12 1試合】寿人×茅森×渋川 対局の裏側

日向のスルー、茅森のアガリ逃しとくればアガるのはこの男だろう。

山にたっぷり残っていたをツモアガリ、1000オール。

41本場

本来なかったかもしれない親の連荘。

堀の配牌は特に目立ったところはないが、はっきりとトイツ系の手がみえる。

堀好みの配牌と言えそうだ。

嬉しいの重なり。

より一層トイツ手が色濃くなってきたが何を切ろうか。

字牌はまだ重ねたいから消去法でか・・・

堀の選択は切り。

東2局にチートイツをアガった時のように、打点に絡みにくいところは嫌っていく。

の周りでターツができてもただ安くなっているだけ、ということだ。

それならば重なった時に場に打たれやすいを残す方が価値がある。

残したが重なった!!

これでチートイツイーシャンテン。

当然まだは切らずにさらなる高みを目指す。

が暗刻に!

四暗刻イーシャンテンにグレードアップ。

まだ巡目も早いので、もしポンできる牌が出ても1回は見送りたい。

ポンするかどうか悩む間もなくテンパイ。

問題はリーチするかどうかだが、ダマテンにして好き勝手打たれて交わされてしまってはたまらない。

ツモ抽選の回数を増やすためここは当然リーチだ!!

「カン」

落ち着いた手つきでを開く。

新ドラをめくってリンシャン牌をツモって来る。

「ツモ」

がそっと手元に引き寄せられた。

1600016100オール」

新しい年の最初の半荘で、リンシャンカイホウでの役満―

力が入ってもおかしくないところだが、淡々と点数申告する姿が印象的だった。

表情も、東2局にをスルーした時と全く変わらない。

堀の四暗刻でこの半荘の大勢は決まった。

気になる2着争いの行方は・・・

東4局3本場に3軒リーチのめくり合いを制して、日向から8000は9200をアガった寿人。

南1局

日向のこの仕掛けに対して

このを切らずにしっかり守って流局に持ち込んだ。

普段は鋭い攻めばかりに注目が集まる寿人だが、この局は守備で魅せた。

日向の含みのターツ落としは緊急事態のサイン。

自分の手も充分アガリが見込めたが、日向の手とぶつかるのは分が悪いというナイス判断だ。

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