麻雀で一番難しいのは、条件が絡んでくる時です。
例えば、「リーチしたら誰からでも和了れるけど、ヤミテンにしたらツモか直撃条件」
こんなことはよくあると思います。
そして、この選択はどっちがいいのか分からないことが多いです。
この時に、少しでも条件を満たせる可能性が高いのはどっちか? と考えられる人が強者と言えるでしょう。
問題
それでは今回は、麻雀最強戦2021男子プロ歴代王者決戦B卓からの一コマです。
2着まで通過のシステムでオーラス、現在3着目の金太賢選手にテンパイが入りました。
点棒状況や捨て牌に注目して、リーチがヤミテンか考えてみてください。
あなたはどちらを選びますか?
ヒント
リーチをしたら無条件。ヤミテンだと沢崎誠選手からだけ和了れない。
小林剛選手と鈴木たろう選手は、放銃したら負けだがノーテン流局で勝ち。という状況
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解答
ヤミテン
解説
普通に考えると、二人はベタオリで出ないんだから、沢崎選手から出た時に備えてリーチした方がいい! となるでしょう。
しかし金選手は、ここでヤミテンに構えました。
何故沢崎選手から和了れないのにヤミテンにしたのか? そこには、捨て牌に秘密があったのです。
まず二人は、リーチの沢崎選手に絶対打てません。そして、金選手にも勿論打てないのですが、金選手はリーチしていないのでテンパイしているかどうかがわかりません。
さらによくよく見ると、沢崎選手と金選手の共通現物があまりないのです。
ここで大事になってくるのが、沢崎選手には現物。そして、金選手がを早めに切っている、ということです。
二人の思考は「第一に沢崎選手に危険な牌は絶対切れない。そして、できれば金選手も警戒したい」
つまり、共通安全牌があればそれを切りますが、無くなった場合は真っ先に選ばれそうな牌なのです。
金選手は、沢崎選手が掴む可能性よりも、二人が共通安全牌に尽きてを選ぶ可能性の方がが高い! と読んだのです。
そして実際、小林選手はこうなりました。
ちょうどが通ってなければ、おそらく切りになったことでしょう。
まさに狙い通りでしたが、最後の最後に小林が選手の守備力が勝ったかたちとなりました。
結果はこのまま流局となり実りませんでした、皆さんも、条件が絡むときは普段よりしっかり考えるようにしましょう。
このような思考は非常に大事です。
それでは、また!
渋川通信
最近Mリーガーを目指して、イメチェンしています!詳しく知りたい方は僕のYouTube、「渋川式麻雀通信」をご覧ください!
今回の出題に使われた対局はこちら → 麻雀最強戦2021男子プロ歴代王者決戦B卓