藤崎智が見せた弱いリーチと強いヤミテン 忍耐の今季初トップ【Mリーグ2020観戦記11/9】担当記者:危険な鬼太郎

藤崎智が見せた

弱いリーチと強いヤミテン 

忍耐の今季初トップ

文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2020年11月9日

この黒沢、近藤、藤崎、石橋というメンツの中でまだトップを取っていないのは藤崎と石橋だけだ。

藤崎は久しぶりの登板だからそういうイメージが無いのは分かるが、石橋は今期のMリーグを盛り上げてくれているメンツの一人だからトップを取っている物だと勝手に思っていた。

特に赤切りリーチはネット界隈をざわつかせた。

コナミは佐々木寿人、パイレーツは小林剛の活躍に助けられている部分がままある。この二人を助けるポイントリーダーが誰になっていくのかも注目だ。

【2回戦】

東家 近藤誠一セガサミーフェニックス

南家 藤崎智KONAMI麻雀格闘倶楽部

西家 石橋伸洋U-NEXTパイレーツ

北家 黒沢咲TEAM雷電

東2局 ドラ 親・藤崎

藤崎がらしいの1枚目のポンテンスルー。

ポンをしてドラ1のカン待ちの聴牌に取る人が多そうだが、まぁ藤崎ならばポンしないだろうなとも感じる手牌。

この巡目でカン待ちの聴牌を取るよりも、ソウズを伸ばしていって例えばメンゼンでのイッツーリーチを目指したい所。このままカンをズバリと引いたらそのままリーチにしゃれ込んでの降り打ちも狙える。

藤崎はまだ巡目が浅いのでこの手牌の可能性を潰したくなかった。

黒沢が超ド級の先制リーチへと踏み切る。

中々業の深いペンリーチを打ったものだ。

この手牌、確かに手牌変化がもう無いのでリーチ宣言をする人もいそうだが、もう手牌でイッツードラドラの8000の手が出来ている。しかも場にが1枚切れでリーチをすれば出アガリも期待できない待ち。

ソウズの良し悪しが分からないのでとりあえずヤミテンにする人がほとんどだろうが、黒沢がリーチをした理由はもう一つしかない。

「ツモったら跳満。出アガリでも裏が1枚乗ったら跳満だから」

しかない。トップしか目指していないリーチ。

これに親番の藤崎が追いつく

を引いてのドラのと1枚切れのでのヤミテンを選択。聴牌をしたので無筋のも軽く押せる。ドラのだと役無しでロンアガリが出来ない。

待ちが悪いものの、が出ればドラ3でマンガンの聴牌。とりあえずこのままヤミテンでプッシュをして、ドラにくっつけてリャンメンリーチへと踏み込むのかと思っていたが次順、

藤崎がツモ切りリーチ!

これは正直意外だった。藤崎は即断即決な男で打牌選択が異常に早い。藤崎がヤミテンにした以上、場面にある程度の変化が起こらない限りツモ切りリーチなんてしないと私は思っていた。

「黒沢の捨て牌は変則だ。あれじゃあの降り打ちも他家から期待できない。ならば黒沢からのツモ切られるかもしれない、ドラのでロン出来ないのは甘い一打になりえる」

と、考えてのツモ切りリーチだと語ってくれた。もちろん藤崎の考えは正しい。正しいのだが…藤崎らしくはない中途半端なリーチに思えた。

個人ポイントのゆとりや、今期好調だったらまず間違いなくしないようなリーチ選択。

そして裏目のツモ。

当然、このツモで藤崎はリーチしてなければ現物のを切って待ちの追っかけリーチへと踏み込んだだろう。

そして…

まさかのの次にツモ。一巡ヤミテンにしておけば、リーチ一発ツモ一盃口ドラドラ赤の6000オールからだった…。

明らかにこのツモを見てテンションが下がる藤崎。

他の選手がこの藤崎の手を貰ってリーチをしてもなんとも思わないが、ヤミテンからの最高の手を作る事が巧みな藤崎智という男ならば、このは捕えなければいけなかった牌だと私は思った。

逆に言えば、この黒沢の強気なリーチ選択が藤崎の選択を曲げたともいえる素晴らしいリーチとなった。

この局は藤崎と黒沢の二人聴牌で流局。

東2局1本場は石橋が七対子でリーチを打つとこれをすぐツモアガリ。

捨て牌に気を遣っている石橋らしい捨て牌の七対子。誰が見ても七対子には見えない凄く良い河だ。

惜しくも裏ドラは乗らず、リーチツモ七対子の1600-3200のアガリ。トップを目指して駆け抜ける。

東3局 ドラ 親・石橋

近藤がドラの切りリーチ!

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