トップ目か現状維持か…茅森早香が選んだ迷いなき正念場の押し引き【Mリーグ2020観戦記1/22】担当記者:渡邊浩史郎

小林は自力で聴牌。片アガリの待ち。

茅森が出アガリ跳満を狙っての加カンをし、新ドラが小林に乗る。これで5800聴牌に格上げだが持ってきたのは。ここは……

を切って迂回だ。マンガンを放銃すればラスになってしまうこの状況。茅森の仕掛けに2筋に掛るは打ちづらい。自身の手もアガりにくいとなれば致し方なしか。

何とかして聴牌を取りたかった小林がさらに持ってきてしまったのは

これはさすがに降りざるを得なかった。

実質自身の三着以下を確定させる選択。苦渋と言わざるを得ないがこれだけ切れない牌が増えては致し方なしか。

高宮がを掴んで一旦迂回するが……

すぐにを重ねてぶん曲げた!!ツモ出アガリで文句なしの2着、裏ドラ次第ではトップだ!

小林がチーで一発を消すか一瞬悩んだがスルー。海底が高宮に回ってしまうし、そもそも自分の安牌が足りなくなってしまう。

一発でを押した茅森。このは……

降りた!

降りたことによって小林との聴牌ノーテンで一旦逆転されてしまう可能性があるが、小林は手出しから明らかに降り風味。が手役を作ってきたであろう高宮のリーチに危ないなどの理由から残り一回のツモ番での逆転を捨てて降りを選択。ノータイムで見事に放銃を回避する、素晴らしい選択を見せた。

最後は堀がアンカンで茅森の海底ツモ番を消して、わずかな逆転の可能性も消し去る。一人聴牌で、全員着順が入れ替わることなく終了した。

オーラス、全員の攻めと守備がかみ合っての流局終了。選手同士言葉を交わしているわけではないが、卓上に残った手牌と河ではそれぞれの選手が饒舌に語り合っているようだ。

レギュラーシーズンも残り1/3。セミファイナル出場を賭けた卓上での会話はさらに盛り上がることだろう。

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