ABEMAS独走といえば、ABEMASが優勝したら多井プロは選手を勇退するのでは、と思っている。
理由1
多井プロ自身の言葉。
多井プロは常日頃から「そこまで選手として頑張りたいわけではない」と言っている。
数々のタイトルを手にし、昨年は念願だった最強位を獲った多井プロが、ABEMASを完全なる優勝に導けば、もうやり残したことはないと思ってもおかしくはない。
多井プロはすでに遥か高い麻雀の実力をたゆまぬ努力で0.01%アップさせることよりも、配信者として活動したほうが、結果的に麻雀界への貢献につながると考えている。
それに配信者としての活動が肌にあっているのか、本当に楽しそうに多くのメディアで活躍しているを見る。
先週、自身のYou Tubeチャンネルにて12時間以上ウマ娘の配信をしていた。
それも何日も連続で。
これは好きじゃないととてもできない。
理由2
藤田監督の違和感。
初年度から言われてきたことだが、チェアマンの藤田社長が1つのチームの監督をやっているという違和感がある。
自分のチームが有利になるようにルールを組めたりするので、競技の公平性に問題があるとも言えるのだ。
これまでは、右も左もわからない段階だから仕方ないよね、で見過ごされてきたものの、もう次には4年目に入る。
ABEMASの監督に多井プロに収まる可能性は十分にあると思わないか。
オマケ②
風林火山のオーディションのレギュレーションが公式に発表された。
https://docs.google.com/presentation/d/1QyYDeSLqDGXCSv9Uk_pVUKHJF_f52y3kb3EhgHogQ3Q/edit#slide=id.p
目についたところを語っていこう。
団体推薦者やタイトル保持者だけでなく、SNSのフォロワー数によってポイントアドバンテージを得ることができる。
これはある意味では不公平に見えるけど、ある意味では公平だ。
しっかりと事前に公表しているのだから潔い。
これを見て申し込むも申し込まないも自由なのだから。
噂によると、とある著名な女流プロがインスタで何十万もフォロワー数を抱えており、この時点で二次審査は通過確定しているという。
実際にMリーガーになってしまったら、なんだかなって感じてしまうけども、集客力として立派な指標であるとも言えよう。
あと期間が意外と長い。2ヶ月近く4節かけて戦う。
次にエントリー費。
20000円+1節、という表現がよくわからないが、1節につき20000円ならかなり高額だろう。それでなくとも25000円は最低でも必要なので、それなりの金額と言える。
ABEMAプレミアムで放映するので、オフシーズンの目玉イベントになりそうだ。
3次審査からは、オンラインサロン・オフィシャルサポーターでの投票によりアドバンテージを得ることができる。
調べたら300ポイント投票することができるSS会員というのが1ヶ月で16500円。
これ家族や友人などに頼んで、この時期だけSS会員になってもらうことができるね。
ようは金でポイントが買えるということ。
なんにせよ、賛否を含めオフシーズンの話題をかっさらっていきそうだ。
前回の観戦記のオマケでも書いたが、私はこのムーブメントに好感を持っている。
内容はどうあれ、公明正大にルールとシステムを発表したことは、少なからず他のチームにも影響を与えたし、マンネリ化しつつある3年目のシーズンに刺激を与えたことはたしかである。
また、知名度やルックスが大切なのもわかる。
ABEMAやMリーグは慈善事業ではない。
麻雀界が発展していくにあたって、見てくれのいい選手は必要不可欠である。
ただその一方で、正直に言うと、知名度やルックスだけで選ばれた雀力の低いプロがMリーガーになったら見る気を無くしてしまうだろう。
「最高峰」を謳う以上、そういう方向で過剰な発展するくらいなら、発展しないほうがいいと考えるのは天の邪鬼だろうか。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」